でけぇ~!! 米軍B-52H戦略爆撃機 一般道を“胴体のみ”で2400km陸送のワケ
米空軍は2022年1月、B-52H戦略爆撃機の一大輸送“作戦”を実施しました。内容は砂漠にあった機体を2000km以上離れた基地まで陸路で運ぶというもの。これは2050年代までB-52Hを飛ばすために必要だといいます。
飛ばないけど重要な任務
ただ、輸送にあたってそのままの状態では不都合が多いため、デビスモンサン空軍基地から搬出された61-0009号機は、まず同じアリゾナ州内にあるピマ航空宇宙博物館(ツーソン)に持ち込まれ、ここで主翼や尾翼などが外されています。
その後、約1500マイル(約2400km)の距離をトレーラーで約1か月かけてオクラホマ州ティンカー空軍基地まで運ばれてきたとのこと。なお、右主翼や水平尾翼などは、カンザス州ウィチタにある研究施設に輸送され、別の解析に用いられることになっているようです。
そのため、胴体と一緒にオクラホマシティに運ばれてきたのは左主翼のみだそう。このふたつは、ティンカー空軍基地のすぐ近くにあるボーイングの施設で再びドッキングされ、その後、テスト機材として使われるといいます。
このようにB-52H 61-0009号機は再就役するわけではないため、陸送で運ばれたようです。とはいえ、アメリカ空軍によると、その任務は空軍にとって極めて重要な“ミッション”であるとしています。
【了】
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