エンジン内部が超・泡! JAL・J-AIR国内初導入「エンジン泡洗浄」 異例の作業に潜入

「泡洗浄」なぜ導入? どれだけスゴイのか

 今回のJALグループ・J-AIRが導入した「泡洗浄」は、同エンジンを製造するGE(ゼネラル・エレクトリック)の航空事業部門であるGEアビエーション側から、この計画が持ちかけられ、JAL側も賛同し実現したとのこと。

 担当者は「エンジンはとても繊細なものなので、この洗浄方法を最初に聞いたときは驚きました。ただ、作業時間がかかるといった懸念もありましたが、環境に良いのであればぜひ導入するべきだと思いました」とその経緯を話します。ちなみに、1基あたりの洗浄時間は、水洗浄(2時間)の約3倍となる6時間程度を要するとのことです。

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報道陣に公開されたJ-AIRのエンブラエル170への泡洗浄の様子(2022年2月7日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ただ「泡洗浄」の導入は、さまざまな良い効果も期待できそうです。

「泡洗浄」を用いてエンジン内部の汚れを除去することで、使用燃料が少なくフライトができるようになります。同社によるとその節約量は、年間で最大燃料約8万2000リットル分におよぶとのこと。

 また、泡を使用した洗浄方法であるため、従来の水洗浄よりも水の使用量を削減することが可能であるほか、洗浄性の向上により、エンジンパーツの長寿命化にも寄与すると見込まれます。

【了】

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