意外な活用法? 坑道トロッコを「ランドカー」に変えたワケ ヤマハの自動運転カート
ヤマハ発動機がもともとゴルフ場の移動用カートとして開発した「ランドカー」。いまや地方で公共交通としての“自動運転車”として活用されていますが、意外な場所にも導入されています。鉱山跡のトロッコの代わり、としてです。
自動運転カートが走るモグラ空間
ヤマハ発動機の「ランドカー」。もともとゴルフ場などリゾート施設内を移動する目的で半世紀前に開発された電動の乗り物ですが、いまや「グリーンスローモビリティ」などと呼ばれ、公共交通の役割を担う自動運転カートとしても各地で導入されています。2021年3月から福井県永平寺町にて、日本初の遠隔監視・操作による無人運行(自動運転レベル3)が開始されたことも記憶に新しいところです。
同じころ、ランドカーが一風変わったところでも導入されています。鉱山の坑道、つまり地下空間の見学用カートとしてです。
場所は岩手県釜石市の釜石鉱山です。アリの巣のように張り巡らされた坑道内を、5台のランドカーが見学者を乗せ走っています。
この鉱山は1993(平成5)年に大規模な採掘を終了し、いまでは地下水力発電所による発電や、岩盤から湧き出すミネラルウォーター「仙人秘水」の産地として注目を集めているそう。坑道の最奥部に位置するその水源まで、ランドカーで案内しているそうです。
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