旅客機「エンジンを泡洗浄」でなぜ燃費UP?JALが国内初導入 超ナルホドなその効果
泡洗浄エンジン、パイロット感覚でも違う!
またパイロットらが取り組んでいる“エコ運航”にとっても、泡洗浄を完了したエンジンと、そうでないものでは大きな差があると、J-AIRの機長は話します。
「とくに夏場は内部のタービン温度が限界値に近づくことがあり、その場合は上昇中でもエンジンパワーを落とさなければいけないのですが、泡洗浄をしたエンジンのタービンは、この限界値に余裕が生まれてきます。そのためエンジンパワーを(水洗浄のものより)上げることができ、燃費効率の良い高度まで早く行くことができます」(J-AIRの機長)
このほか、作業面でも思わぬ“副産物”も。これまでの水洗浄の場合、エンジンを回すプロセスが必要であったため、その際に騒音とリスクが発生する可能性がありました。泡洗浄の場合、格納庫内作業のみで完了するため、騒音などの面でもメリットがあるとしています。
【了】
海上自衛隊の護衛艦(ガスタービン艦)でもロールスロイス系のエンジンは洗浄装置により24時間毎に水洗浄を行い、水洗浄3回毎に溶液洗浄を行います❗