旅客機「エンジンを泡洗浄」でなぜ燃費UP?JALが国内初導入 超ナルホドなその効果
泡洗浄が低燃費化につながる仕組みとは
泡洗浄の導入で節約される燃料は、年間で最大約8万2000リットル分に相当するそうです。どういった仕組みで、泡洗浄が燃料節約につながるのでしょうか。
JALの担当者は、このメカニズムを次のように説明します。
「エンジン内部にゴミやチリがたまるとコンプレッサー(圧縮機)の圧縮効率が落ちます。そうするとパワーが落ちますので、それを補うために、より多くの燃料を入れなければなりません。泡洗浄の導入により汚れを落とすことで、エンジンの効率を上げることができ、燃料消費が少なくなるのです」
また、パーツをキレイな状態に保つことで、エンジンの排気温度を下げることができ、ひいては飛行中のエンジンパーツの温度も下がる効果も。このことで熱変化によるパーツへの負担を軽減し、エンジンの長寿命化も期待できるとのことです。
海上自衛隊の護衛艦(ガスタービン艦)でもロールスロイス系のエンジンは洗浄装置により24時間毎に水洗浄を行い、水洗浄3回毎に溶液洗浄を行います❗