国内2例目 新登場の「完全個室付き高速バス」が超豪華だった! 昼行で眺めは“全方位”

個室が広いので、あれこれ測ってみた

 この開放感のある個室がどのくらい広いのか、各部を計測してみました。室内は前後方向に1.5m、幅が93.5cmあります。側窓は縦97cm、横136cmと大きくとられています。

 さらに正面の18インチ(約45.7cm)モニターに、周囲の景色が4分割されて映し出されます。2つは前方の風景。運転士と、天井中央の視点からの風景です。天井のカメラはトンネルに入った時に「車高ギリギリ」の視点となり、迫力があります。もう2つは空と後方を写すカメラからの映像で、側窓と合わせて5つの景色を同時に見ることができます。

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ARグラスの提供は期間限定(2022年1月、安藤昌季撮影)。

 1人がけの座席は広く、横幅は45~57cmもあり、背もたれも大きく倒れます。レッグレストも装備され、充分に「寝られる」設備です。

 テーブルは縦25cm、横35cmでした。脇にコンセントがあるので、ノートパソコンなどでの作業も可能です。ただ滑り止めはないので、ものが落ちないように注意が必要です。

期間限定サービス、ARグラスを装着

 さて、乗車時に運転士から渡されたスマートグラスを装着します。スマートフォンと連携して、動画を再生するコンテンツ「ARグラス」です。You TubeやNetflixといった動画配信サービスも楽しめるほか、豊岡市の観光モデルコースの疑似体験もできます。スマートグラスで視界が覆われているために臨場感がありました。

 大阪までの3時間18分があっという間に感じるほど、コンテンツが盛りだくさんの「グリーンルーム」。ARグラスは2022年2月28日までとのことですが、今後のコンテンツ拡大に期待を持てる、楽しいバス旅となりました。

【了】

【写真でイッキ見!】扉付き個室を備えた「ラグリア」全貌

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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