都電の線路を移設しての大工事 何を造っている? 雑司ヶ谷は「大正~令和の3階建て」に

都電荒川線の鬼子母神前~都電雑司ヶ谷付近で、線路の移設を伴う道路などの大がかりな工事が行われています。完成すると、大正から令和まで4つの時代の「都市計画」が、「3階建て」で実を結びます。

けっこう途切れている「環状線」

 昭和初期の都市計画決定にあたり、環状7号と8号は、原則として大きな道路のなかった所に計画されましたが、とくに環状1号から4号は、既存の道路をいわば無理やりつなぎあわせて命名したものでした。東京はもともと江戸城を中心とした城下町で、環状1号が皇居内濠付近を一周、環状2号が外濠沿いにほぼ半周など、同心円状に道路が造られていた区間が存在します。以下、外周に向かって順に3号~8号へと続きます。

・環状3号…外苑東通り、言問通り、三ツ目通りなどにより構成

・環状4号…外苑西通り、不忍通り、明治通り、丸八通りなどにより構成

・環状5号…明治通りなど

・環状6号…山手通り

 環状3号・4号の場合、山手線の内側エリアでも、つながっていない区間が長くあり、たとえば播磨坂(文京区小石川)は環状3号の一部ですが、その両端から先の数kmは未完成です。

 明治通りは港区南麻布から江東区夢の島まで、都心のやや外側を半周していますが、西側では環状5号の一部区間、北側では環状4号の一部区間に位置づけられる一方、東側では「環状○号」といった位置づけはなされていません。また西側でも、池袋駅付近の明治通りは環状5号から西に飛び出る形になっており、本来の環状5号区間は、今回バイパスのような形で建設する区間でした。

【地図&現場写真】環1~環8と都電を移設しての大工事

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