戦車砲でミサイル撃てたら最強、とならなかった米軍ガンランチャー 百発百中への試行錯誤

命中率100%を目指して開発された誘導ミサイルを発射可能な戦車砲。アメリカが理想的と信じたそんな戦車砲は結局、普及せずに終わりました。「夢の戦車砲」の前に立ち塞がった運用上の欠点とは一体何だったのでしょうか。

その名も「ガンランチャー」誕生

 こうして開発されたのが、M81「ガンランチャー」です。この名前は「ガン」すなわち弾を撃つ大砲と、ミサイルを発射する「ランチャー」、両方の単語を合体させた造語でした。砲口の直径(口径)は152mmとかなりの大きさでしたが、通常の徹甲弾を撃つわけではないため、砲自体を堅牢にする必要がありませんでした。

 なお、同砲が使用する「普通の砲弾」は、HEAT-MP(多目的成形炸薬弾)という装甲戦闘車両にも対人にも使用できる汎用弾(M409弾)や、ショットガンのように近距離で大量の散弾を飛散させるキャニスター弾(M625弾)などです。

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MGM-51「シレイラ」ミサイルを持ったアメリカ兵(画像:アメリカ陸軍)。

 発射装置であるM81ガンランチャーの開発に目途が立つと、発射される対戦車ミサイルの開発も着実に進みます。そして1960(昭和35)年に初の試射が行われ、その後MGM-51「シレイラ」として採用が決定。1964(昭和39)年から生産が始まりました。

 最大射程は、最初に生産されたMGM-51Aでは2000mでしたが、改良型のMGM-51B/Cでは3000mに延伸されています。照準方式はシンプルで、砲手は目標を照準器の中央に捉えておけば、あとは赤外線リンクで飛行情報が伝えられて照準追尾され命中するという仕組みです。

 M81ガンランチャーと「シレイラ」の組み合わせは、AR/AA(Armored Reconnaissance/Airborne Assault Vehicle:装甲偵察/空挺突撃車両)計画に基づいて開発されたM551「シェリダン」水陸両用空挺戦車に搭載されたほか、別のガンランチャーとの組み合わせですが、M60A2戦車もシレイラを運用しました。

 しかし「シレイラ」は、実戦ではほぼ使われませんでした。加えて最後まで運用していたM551「シェリダン」が1996(平成8)年に退役したため、これに伴い「シレイラ」も第一線から外されています。

【唯一の実戦、でも使われず】湾岸戦争で現地へ送られた「シレイラ」ミサイル

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コメント

1件のコメント

  1. いや、そもそもミサイル撃つのに

    何故戦車砲から撃たなきゃならないのか???

    戦車砲のサイズに合わせなきゃならないデメリットしかないだろ!

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