モビルスーツ搭載の宇宙戦艦?『ガンダム』世界の軍艦を分類したら現実的だった
ガンダム世界の「軽巡洋艦」と「重巡洋艦」違いは?
ジオンの宇宙艦艇を見ると、「重巡洋艦」と「軽巡洋艦」でしっかり分けられています。歴史上の軍艦では重巡と軽巡は主砲口径、すなわち威力で区別されていました。しかし、ジオンで重巡に分類されるチベ級は、後期型のティベ型で主砲が小型化されているため、主砲口径の違いではないと思われます。
『機動戦士ガンダム』では、宇宙艦艇であっても排水量で重さを表していました。その点を鑑みると、おそらく排水量の違いでしょうか。とはいえ、ムサイ級軽巡が1万3000トン、チベ級重巡が1万6000トンと大差ないため、区別する合理性はあまりないといえるでしょう。
そこから推察するに、「重巡」と「軽巡」を分けるのは「排水量のなかで武装に割いた重量の比率」ではないでしょうか。武装が「重い」、すなわち攻撃力を重視した艦型が「重巡」ということです。
実際、ムサイ級軽巡とチベ級重巡を比較すると、主砲は同じ6門ですが、チベ級は大型主砲です。ミサイル発射管はムサイ級が2門、チベ級は12門ですから、武装に割いた重量の比率はチベ級の方が上でしょう。
後期型のチベ級ティベ型重巡は主砲が小型化され、ミサイル発射管も4門に減っていますが、一方でモビルスーツの搭載能力が、チベ級の8~12機から18機に増えたようです。つまり、宇宙世紀では艦載機運用設備も「武装の重量」に含まれるのでしょう。
なお、地球連邦もアレキサンドリア級重巡は、サラミス級よりも主砲数やモビルスーツ搭載能力で優れているので、ここは同じと考えられます。
まあ、最初はわりと適当にかっこいいから、でつけてると思う
フィクションだから
シリーズとメディア展開で醸成された重厚な世界観