モビルスーツ搭載の宇宙戦艦?『ガンダム』世界の軍艦を分類したら現実的だった
地味な支援用の「輸送艦」「補給艦」も
地球連邦側にも空母はありますが、ジオンとは大きく異なります。アニメ本編には登場しないメカをまとめたMSV(モビルスーツバリエーション)においては、マゼラン級戦艦を改装したトラファルガ級全通甲板型支援巡洋艦というものがあり、空間戦闘機「トマホーク」12機、あるいは宇宙突撃艇「パブリク」6機を搭載可能とされていますが、これが改装されて、小説版の戦闘機60機を搭載する「宇宙空母トラファルガ」となったのだと筆者は考えます。また、詳細不明ですが、ノースポール級空母というものも存在するようです。
2000年代に発表された新設定のMSV-R(モビルスーツバリエーションアール)には、1年戦争直後に完成したとされるネルソン級軽空母というものも用意されています。これはサラミス級を改装し、6機程度のモビルスーツ、あるいは宇宙戦闘機を搭載可能といいますが、砲撃戦能力を残しており、航空巡洋艦的な艦型です。そのほかにも、コロンブス級輸送艦を改装した、アンティータム級補助空母という艦型があり、こちらも宇宙戦闘機やモビルスーツを搭載したようです。
モビルスーツ運用能力を持ち、地球の大気圏内での飛行能力を保持する艦種は、地球連邦ではペガサス級「強襲揚陸艦」、ジオンではザンジバル級「機動巡洋艦」があります。また、小型艦艇として、ジオンはガガウル級「駆逐艦」を、地球連邦はレパント級「ミサイルフリゲート艦」を保有しています。
SF的世界観を大切にした作品なので、補給を支える軍艦もしっかり設定されています。地球連邦がコロンブス級「輸送艦」で、ジオンはパプア級「補給艦」となっていました。
このように、地球連邦とジオンでは役割が重なる艦艇でも、微妙に艦種の呼び名が異なることから、艦種を決める基準も若干違うと思われます。
まあ、最初はわりと適当にかっこいいから、でつけてると思う
フィクションだから
シリーズとメディア展開で醸成された重厚な世界観