中国自動車道が全通した日 広島~山口が繋がり「長さ第2位」に -1983.3.24

39年前の3月24日、中国自動車道が全通しました。

山陰方面への高速道路をつなぐ基幹路線

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新名神開通まで渋滞が多発していた、宝塚西トンネル付近の上り線(画像:pixta)

 1983(昭和58)年の3月24日。中国自動車道の千代田IC~鹿野IC間が開通し、全線開通となりました。

 近畿道は1957(昭和32)年施行の「国土開発幹線自動車道建設法」によって「国において建設すべき自動車道」とされた「中国縦貫自動車道」に位置付けられた路線です。その名のとおり、津山市や新見市など、中国地方の中央部を抜けていくルートとなっています。大阪万博の開幕に合わせて開通した1970(昭和45)年の中国吹田IC~中国豊中ICと、1973(昭和48)年の 小月IC~下関ICを皮切りに、両方向から順次延伸が続けられていました。

 中国道は現在、舞鶴若狭道や米子道、松江道、浜田道など山陰方面へ伸びる各高速道路の玄関口という存在になっています。一方で山間部を縫うように走ることから線形はあまり良くなく、関西から九州方面へ抜けるルートとしては、南側に並行する山陽道のほうがメインとなっています。

 中国道は「宝塚西トンネル」「宝塚東トンネル」という渋滞多発箇所を長年抱えていましたが、名神の高槻JCTから神戸JCTまで、この区間をバイパスする新名神が2018年に開通。交通混雑期における10km以上の渋滞回数は、GWで5割減、お盆期間で約8割減、年末年始期間で約9割減となったそうです。

 ちなみに、中国道の総延長は540.1kmで国内第2位。国内最長は東北道の679.5kmとなっています。

【了】

【懐かし画像】開通当時の中国道の沿線風景

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