軍事侵攻は「ロシア製旅客機」にも影響甚大? 日本ではレア“最新露産旅客機”の実情とは

ウクライナ問題の中心であるロシアは近年、海外でその姿こそ広く知られてはいないものの、旅客機の開発に実は注力していました。どのようなものがあり、今回の侵攻はどのような影響があるのでしょうか。

ロシアの最新旅客機のラインナップ

 前者のロシア製「リージョナル・ジェット」は、スホーイ・スーパー・ジェット(SSJ)100、後者の単通路旅客機はイクルートMC-21(MS-21)です。

 SSJ100は、エンブラエルの「E-Jet」などをライバルとし、軍用機の名門スホーイが初めて手掛けた70~100席クラスの旅客機です。同機は、ソ連解体で落ち込んだ製造業の復活への“シンボル”とされ、2008年5月に初飛行。おもにロシア国内を中心に100機以上を売るなど、セールスに力をかけていました。エンジンは仏大手スネクマと提携した開発した「パワージェット SaM146」で、アビオニクス(航空用の電子機器)も欧米製を使用。まさに旧ソ連から態度を“友好的”に変えて、積極的に旧西側の企業と協力関係を築いたうえで創り上げられたモデルです。

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「スホーイ・スーパー・ジェット100」(画像:UAC)。

 一方MC-21はボーイング737、エアバスA320をライバルとし、現在開発が進められている150~200席クラスのモデルです。MC-21も、企画段階から旧東側以外の航空ショーで、機内を再現した実物大模型のモックアップを出展し、積極的な売り込みを続けてきました。

 MC-21は近代的な液晶画面が並ぶグラスコックピットを備え、アビオニクスは50%以上をロシア製にして国内企業に配慮する一方、電子制御システムで有名な米ハネウェル、仏の防衛大手タレスなどもキーパートナーにしています。同機は2017年、米P&Wのエンジン「PW1400」を搭載した初期タイプが初飛行。それについで2020年12月、ロシア製のエンジン「PD-14」を付けた機体が初飛行に成功しました。この「欧米産かロシア産のエンジンを選べる」ようにしているのが、MC-21の特徴のひとつです。

【写真17枚】かな~りエアバス似!? ロシア「MC-21」操縦席&色んな角度から

ロシア軍のウクライナ侵攻 最新情勢 戦争はどうなっているのか

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