歴史的協業!? エアバスとボーイングが独軍向けCH-47「チヌーク」提案でタッグ

「チヌーク」ユーザーが増えるか?

「キングスタリオン」vs「チヌーク」の戦い

 ヨーロッパの航空機メーカー、エアバス社は2022年3月25日、子会社のエアバスヘリコプターズがドイツ連邦軍向けの次期輸送ヘリコプター選定プロジェクトにおいて、アメリカの航空大手ボーイングと提携することを決めたと発表しました。

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ドイツ連邦軍のSTH計画に提案中のボーイング製CH-47「チヌーク」輸送ヘリコプター(画像:エアバス)。

 現在、ドイツ連邦軍では老朽化した大型輸送ヘリコプターCH-53Gに代わる新型機の導入を計画中です。この計画は「STH(Schwerer TransportHubschrauber、重輸送ヘリコプター)」プロジェクトと呼ばれるもので、ロッキード・マーティン子会社のシコルスキーが提案するCH-53K「キングスタリオン」と、ボーイングが提案するCH-47「チヌーク」の事実上の一騎打ちとなっています。

 そのようななか、ボーイングはドイツ国内に拠点を有するエアバスヘリコプターズの支援を受けるために今回、パートナーシップ締結の覚書(MOU)に署名したとのこと。これに伴い、ボーイングは納入後の改造と配備、メンテナンス、サプライチェーンの構築や、教育訓練、物流サポートなどにおいて、エアバスヘリコプターズを始めとするドイツ産業界と協力することを約束したそうです。

 今回の覚書への署名に関してボーイング・ドイツの代表であるマイケル・ハイディンガー社長は「CH-47をドイツの産業パートナーとともに連邦軍に提案・サポートするため、新たに500人以上の雇用をドイツ国内で創出します」と述べています。

【了】

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