「開かずの踏切」消えたが故の新たな課題も 東武「竹ノ塚」完全高架化後の変化

「クルマは止まる」と思い込んでいるかのような歩行者

 クルマがスイスイ走れるようになった旧踏切、そこでは、歩行者の「乱横断」が多々見られました。クルマが通っているのを意識していないかのような、見ていてヒヤヒヤする場面もありました。

 よく見ると近くには、「3月20日(日)に踏切がなくなります。車が止まらなくなるのでご注意ください」「横断歩道のない箇所の横断は危険です。近くの横断歩道をご利用ください」といった注意書きがなされています。

 踏切の直前に赤山街道を渡る横断歩道はありませんが、これまでクルマは必ず一時停止していましたし、「開かず」だったこともあり、道路を渡れるケースも多かったのでしょう。その慣習が残っている人が少なくないのかもしれません。

 足立区の都市建設部にこの点を聞いたところ、クルマが止まらなくなるので危ないということは、以前から警察とも話していたといいます。対策は検討中としたものの、道路の中央に横断を防止するポールなどの支障物を設置することを考えているそうです。

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踏切内の歩道には消された「とまるな」の文字(乗りものニュース編集部撮影)。

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 ちなみに、前出したとおり高架の竹ノ塚駅の下には、旧地上ホームや線路がほぼそのまま残っており、往時をしのぶことができます。これらは、2022年度に順次撤去し、いったんは更地にするとのこと。

 その空間の利活用も含めた駅周辺のまちづくりについて、3月31日(木)、足立区と東武鉄道に加え、UR都市機構の3社が連携して検討・推進する基本協定が締結されました。協定期間は2025年3月末までとされています。

【了】

【がっつり残る「廃線」】高架化後の竹ノ塚駅周辺 写真で見る

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コメント

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3件のコメント

  1. ちょっと記事の趣旨をオカシイと感じました。 >「クルマは止まる」と思い込んでいるかのような歩行者  ←  この言い方ですが本来は、道路を渡ろうとしている歩行者が居れば必ず止まらなければいけない、というのが運転者の守るべき交通法規ですよね。

    • 交差点と横断歩道はその認識でいいですが、交差点以外では必ず歩行者優先という記述はありませんよ
      また歩行者側の急な横断はむしろ法律で禁止されています

  2. 昔から思うんだけど、横断歩道のない車道で歩行者が事故に遭っても、車側には責任無しで良くない?
    車は止まるのが当たり前と思ってるなら、止まらなかったときに轢かれるのも当たり前と思っててもらわないと。
    車側には障害物を避ける義務があるけど、常識が通じない歩行者もいるんだから罰則とかも作ってくしかない。