東武スカイツリーラインを走るレア車両 見た目は同じようでもたった1編成の電車とは
東京メトロ半蔵門線、日比谷線、東急田園都市線と直通運転する東武スカイツリーラインは、計3社の様々な車両が行き交いますが、その中に見た目は同じようでもたった1編成だけのレア車両が存在します。
東上線から伊勢崎線へ転属した50000型電車
東武スカイツリーライン(伊勢崎線)は、東京メトロ半蔵門線、東急田園都市線、さらに東京メトロ日比谷線と直通運転しています。このため同線は、東武・東京メトロ・東急3社の様々な車両が行き交います。
その中に、たった1編成だけのレア車両が存在します。今回は東武50000型電車を紹介します。東武鉄道はもともと、半蔵門線と田園都市線への直通対応車両として50050型電車と30000型電車を用意していました。このうち50050型は2006(平成18)年から運行を開始。アルミ製の車体にオレンジ色をデザインした車両は、それまで青色やえんじ色のラインが入った車両ばかりだった伊勢崎線で異彩を放ちました。直通運転開始から15年、「オレンジ色の電車=直通電車」はすっかり定着したといえるでしょう。
そこへ2019年12月に加わったのが50000型です。池袋発着の東上線から伊勢崎線に転属しました。こちらも車体にオレンジ色をあしらい、見た目は既存の50050型とほぼ同じです。車両番号を見ない限り、瞬時に両者を見分けるのは難しいでしょう。
50000型は2005(平成17)年に運行を開始しました。東上線用に計9編成が投入されましたが、転属したのは今回が初めてです。これに伴い、30000型が交代する形で東上線へ転属しています。ちなみに、2019年時点で直通用に使われる30000型は2編成のみでした。東上線への転属により2021年2月現在、30000型も伊勢崎線で1編成しか見られない車両です。30000型は6両と4両を連結して運行されます。
50000型と従来の50050型はそっくりなため、気づきにくいかもしれません。ただし車内に乗り込むと、50000型はフリーWi-Fiの提供があります。
【了】
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