戦闘機「グリペンE」船便でブラジルに到着 南米の空を飛行

今後はブラジル国内でライセンス生産の予定。

万一のために「ブラックホーク」ヘリも上空待機

 スウェーデンの航空機メーカー、サーブは2022年4月3日、ブラジル空軍向けの「グリペンE」戦闘機の最初の2機が船便で同国に到着したと発表しました。

 ブラジルは、2014(平成26)年にJAS39「グリペン」戦闘機の最新タイプであるE/F型の採用を決定、ひとり乗り(単座)のE型を28機、ふたり乗り(複座)のF型を8機の計36機を契約しています。そして、2019年9月10日に同国向けの生産初号機がスウェーデンにおいて初飛行に成功しており、翌2020年8月20日にはブラジル人パイロットの操縦での初飛行も行っています。

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ナベガンテス国際空港を離陸するブラジル空軍の「グリペンE」戦闘機(画像:ブラジル空軍)。

 今回ブラジルに到着したのはひとり乗りのE型で、これらは梱包が解かれ所要の整備が済んだのち、4月6日に同国南部のナベガンテス国際空港を離陸し、サンパウロ州の内陸部にあるガビアンペイショトの飛行試験センターに向け約50分飛行しています。

 なお、今回の飛行に合わせてブラジル空軍は飛行の安全を確保するために、H-60L「ブラックホーク」ヘリコプター2機も上空に待機させるなどしたそうです。

【了】

※一部修正しました(4月12日19時20分)。

【まるで模型のよう】船倉から引き上げられる「グリペンE」戦闘機

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