ポーランド 米国とM1戦車最新型250両を正式契約 配備はベラルーシ至近の部隊から

2022年から4年間で250両引き渡し予定。

「パトリオット」ミサイルや「バイラクタル」UAVも

 ポーランド政府は2022年4月5日、アメリカ製のM1「エイブラムス」戦車250両を購入するための契約にブワシュチャク国防大臣が署名したと発表しました。

 署名にはマーク・ブレジンスキー駐ポーランド米国大使も列席し、同じく署名したそうです。今回の契約では、M1戦車250両だけでなく、M88A2「ヘラクレス」戦車回収車26両や自走式戦車橋のM1074「ジョイントアサルトブリッジ」といった付随装備も含まれるとのこと。ほかにも訓練用シミュレーターやトレーニングパッケージ、兵站システム、予備弾薬なども合わせて購入するそうで、総額は約47.5億ドル(日本円で約5230億円)になるといいます。

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購入契約式典で展示されたアメリカ陸軍のM1A2SEPv3戦車(画像:ポーランド政府)。

 ポーランドが導入するのは、M1「エイブラムス」のなかでも最新型のSEPv3で、同国東部、ベラルーシにほど近い都市シェドルツェに司令部を置く、第18歩兵師団などに配備する予定だそう。なお、この師団の隷下には首都ワルシャワに置かれている第1機甲旅団も含まれます。

 また説明によると、最初の車体は訓練用として2022年後半に部隊に送られ、2026年までに全車が納入される計画だとしています。

 なお、ポーランド政府は今回のM1「エイブラムス」の購入とは別に、今年中に「パトリオット」地対空ミサイルの最初のロットと、トルコ製「バイラクタル」攻撃ドローンを受領する予定です。

【了】

【米国とガッチリ握手】M1「エイブラムス」購入式典の様子

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