コロナ禍から復活? 盛況もいつもと違う「2022年GWのANAホノルル線」の裏側とは 担当乗員にいろいろ聞いた
コロナ禍のホノルル線ならではの工夫
そういった特殊な状況であった2022年GWのANAホノルル行きの客室では、コロナ禍の国際線、もしくはこの便ならではの工夫も凝らしていたそうです。
「アメリカではマスクの着用が義務化されていないので、外国籍の方などを中心に、どのように『(マスク着用が一般的な日本の)ANA便ではマスクの着用をいただく』ということを説明するかといったところに気を払いました」「安心してお乗りいただけるよう、とくに機内の衛生面には気をつけて乗務いたしました」――同便を担当したCAは次のように話します
確かにこの日のホノルル行きでは、ほぼ満席の国際線という慌ただしい状況のなか、おもに乗客が睡眠をとる時間帯を狙って、化粧室を積極的に清掃するシーンも見られました。
「フライトが好きなので(コロナ禍で乗務が減り)飛べない時期もあったのはもどかしかったですが、いつかは戻ると信じて頑張ってきました。フライトできるうれしさを感じています」(同便のCA)。
「コロナ禍ではCAの乗らない貨物便も多かったのですが、最近は多くの便でCAが乗っています。『旅客機のパイロット』として、本来あるべき姿に戻った気がします」(同便のパイロット)。
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彼らが乗務したNH186便(30日羽田発)では246席仕様のボーイング787-9「JA921A」が使用され、搭乗者は幼児含め179人だったそうで、高い搭乗率を記録しています。なおANAでは今後、成田・羽田~ホノルル線の増便や、超大型機エアバスA380「フライングホヌ」の投入、ハワイ行きのツアー再開など、”海外旅行の一丁目一番地”ホノルル線の復活にむけ注力する方針です。
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Writer: 松 稔生(航空ライター)
国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。
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