新型“ベビーバス”の強みって? 国内未導入の「エアバスA220」、担当者が「日本にピッタリ」と語るワケ

なにが日本市場とマッチしているの?

 マルコム・マクスウェル氏の説明をまとめると、離着陸に長い滑走路を必要としないA220の性能を活かせば、これまでプロペラ旅客機が主流だった地方空港を一変できる可能性があるとのこと。その例として同氏は、利尻空港(北海道。滑走路1800m)、丘珠空港(北海道。同1500m)・屋久島空港(鹿児島県。同1500m)を挙げています。

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エアバスの単通路機のラインナップ。縦軸が客席数で横軸が航続距離(2022年5月9日、乗りものニュース編集部撮影)。

 また、A220の航続距離があれば、国内線の地方路線はもちろん、日本~東南アジアの中距離国際線などに投入が可能です。「A220は運航コストも低いので、最小限のリスクで路線の開拓がしやすい旅客機です」(マクスウェル氏)。また、エアバスのプレスリリースでは、「利益性があるも比較的旅客数の多くない路線での運航にも適している」とされています。

 航続距離、就航できる空港の広さ、快適性、運航コスト、サスティナビリティ――。マクスウェル氏はこの5つのポイントが、A220と日本市場がマッチするところだとコメントしています。

【了】

【写真特集】A220の細部に超肉薄! 客室にも入ってみた(66枚)

Writer: 松 稔生(航空ライター)

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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