カメに止められた飛行機なぜ? 成田空港が“カメ対策”に本気のワケ 飛行機VS生物の歴史
成田空港のカメは調整池から なぜなくせないの?
冒頭の「カメの飛行機とカメが出会うとは思わなかった」アクシデントは、ほのぼのした印象を与えたものでしたが、実はカメがやってきたと思われる成田空港A滑走路脇の池には、数百匹のカメが繁殖していたということです。
では、その原因たる池をなくせばいいのではと思いますが、きちんとした役割を持っているので、それもできそうにありません。
成田空港は、周辺の地形を見ても分かる通り、起伏のある土地に建設されました。多量の雨は排水させないと地盤を弱めてしまいます。そのため空港内から近隣の河川に流す水の量を調整するのが、滑走路脇の池です。その広さは約10ha(ヘクタール)、深さも3mあり、一般の人は近づくことができません。
「ホヌ」を止めたカメは、ペットなどで飼われるアカミミガメ、通称「ミドリガメ」だったといいます。池につながる放水用の川をさかのぼって、カメたちは空港の外からやってきて数を増やしたのかもしれません。
こういった空港の運用に影響を及ぼす動物は、カメだけではありません。カメはむしろ少数派です。
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