“空飛ぶホワイトハウス”もうすぐ交代 米大統領専用機「エアフォースワン」3年ぶり来日
大統領が乗っていないときは違う呼称に
たとえば2020年1月のダボス会議にトランプ前大統領が出席したときは、「28000」と「29000」の両方がスイスのチューリッヒ国際空港に降り立っていますが、前年2019年に大阪でG20サミットが開かれた際に伊丹空港に飛来したVC-25Aは1機だけでした。
ちなみに大統領が搭乗していないときは「エアフォースワン」とは呼称されません。訓練や回送時、退任後の元大統領が移動する際のコールサインは「SAM(Special Air Mission)」が使われます。
VC-25Aに乗ることができるのは大統領とその関係者に限られており、乗員乗客の定員は100人程度に抑えられています。そのため300人以上が乗る旅客用のボーイング747-200と比べると、さまざまな相違点があります。
まず機体前方には、「空飛ぶホワイトハウス」となるだけの大統領専用エリアが用意されています。移動中でも大統領としての職務が行える執務室や会議室に加え、プライベートな空間として寝室や浴室、トレーニング室なども設けられています。時には国務長官などの閣僚も同乗するため、機内で安全保障を始めとした国家の重要事項に関わる会議を行うこともあります。
これに加えて、大統領補佐官をはじめ上級スタッフ用のオフィスや手術も可能な医務室、ホワイトハウスのスタッフ、報道関係者、運航に携わる空軍クルーのための作業スペースや休憩室、そして一度に100人分の食事を提供できるギャレー(調理室)2室が備わっています。
エアフォースワンは大統領が搭乗した時の
コールサイン
機体は
28000と29000の2機あり
大統領は28000に乗り
29000は予備機