まるで双頭竜 米海兵隊の“戦い方を変える”巨大水上機を開発へ カギ握るのは日本?

アメリカの政府機関が、海兵隊の運用を想定した巨大な水上機の開発プロジェクトを立ち上げました。既存の輸送機を水陸両用とするシステム開発にも乗り出すなど、アメリカが水上機に着目する背景には何があるのでしょうか。

「やられる前に先手打つ」組織への変革

 そもそもDARPAは、アメリカ国防総省でアメリカ軍の使用を想定した新技術の研究と開発を行う組織ですが、アメリカ軍の研究機関からは独立した地位を与えられており、軍の要求に基づいた研究や開発を行ってはいません。しかしリバティー・リフター計画に関しては、現在進められているアメリカ海兵隊の大規模再編計画「Force2030」を強く意識したものなのではないかと筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)には思えます。

 アメリカ海兵隊は創設から今日まで、敵対勢力に占領された島嶼などを奪還する「逆上陸」作戦能力を重視してきましたが、2020年に発表された「Force2030」は、対艦ミサイルなどの長射程兵器や無人機などを迅速に展開させて、敵対勢力による島嶼などの占領を未然に防ぐ組織への変革を志向しています。このため同計画には、逆上陸作戦の先兵となるAAV7水陸両用装甲車の大幅な削減や、M1A1エイブラムス戦車の全廃などが盛り込まれています。

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砂浜付近に着水してACV水陸両用装甲車を発進させるリバティー・リフターのイメージ(DARPAの映像より)。

 ただForce2030がこのままの形で進んだとしても、アメリカ海兵隊から逆上陸作戦の任務がなくなるわけではありません。DARPAが公開した動画には、島嶼部の砂浜近くに着水したリバティー・リフターから、アメリカ海兵隊が導入を進めている水陸両用装輪装甲車「ACV」が発進する光景が描かれています。現在よりも数の少ない装備で逆上陸作戦を行うにあたり、船舶に比べて迅速に輸送できるリバティー・リフターは、アメリカ海兵隊にとってありがたい存在になると言えます。

【マジこれ作るの?】リバティーリフター&もう一つの水上機計画 画像で見る

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コメント

2件のコメント

  1. 海兵隊の水陸両用車両を輸送する必要があるとなるとUS-2ベースではだめですね

    新明和の飛行艇の特色の一つは胴体の横幅を絞り込んで飛行速度を稼ぎ、着水時の衝撃を抑えるというところですから

    当然、水陸両用車両のような大型貨物は収容できない

    新明和が手掛けようとすれば従来の基本設計を1から見直す必要があるでしょう

  2. まあ、残念だが、中国のAG 600飛行艇の方が、性能が上だけどな

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