世界初の超音速戦闘機F-100「スーパーセイバー」初飛行-1953.5.25 日本が導入検討も
2000機超生産されたものの、採用は4か国のみ
しかし、F-100「スーパーセイバー」は機首にエアインテイク(空気取入口)を設けた機体構造ゆえに捜索レーダーを装備することができず、加えてその後、より高性能な超音速戦闘機が次々登場したため、アメリカ空軍では対地攻撃がメインの戦闘爆撃機として用いられるようになりました。
また輸出もあまり振るわず、運用した国は母国アメリカ以外ではトルコ、フランス、デンマーク、中華民国(台湾)の4か国のみに留まっています。
ちなみに、日本でも航空自衛隊のF-86「セイバー」戦闘機の後継となる次期戦闘機(F-X)の候補にF-100が挙がったことがあります。ただ、このときはF-104「スターファイター」戦闘機が採用されたため、機体に日の丸を描くことはありませんでした。
F-100「スーパーセイバー」の総生産数は2294機。最後まで運用していたのは台湾空軍で、1988(昭和63)年に最後の機体が退役しています。
【了】
ベトナム迷彩(3色)