千円札2枚でフルフラット席に! JAL人気席「クラスJ」のなかの“ウラ神席”に乗る

「SS6」仕様の「クラスJ」が隠れ神席なワケ

 フルフラットシートの「クラスJ」をもつ767-300ER「SS6」仕様機は、羽田~函館・旭川・熊本・長崎線など、地方路線へ投入されるケースが多いようです。ちなみに、767-300ERのなかには、通常の国内線仕様機や、客室仕様が古い国際線仕様機といったタイプがあり、これらには「フルフラットシート」は備わっていません。これらの767は「ウイングレット」がないルックスが特徴です。

 なお「クラスJ」は、2022年5月利用分から運賃の改定が実施されました。従来のアップグレード料金は全路線一律で+1000円でしたが、現在は冒頭の通り、路線の距離に応じて+1000~3000円の変動制に。

 ただ、以前は普通席が非常に空いてても、「クラスJ」だけは満席といったことも多かったので、むしろ「クラスJ」を体験できる機会が増えたともいえます。とくに冒頭の777-200ERの場合、「クラスJ」人気がとくに高い羽田~福岡線や那覇線に投入されることも多く、また席数の割合も著しく少ないことから、手軽に体験することは難しい状況でした。

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「SS6」仕様ではないJALの767-300ER。ウイングレットがないのがわかる(松 稔生撮影)。

 なお、JALによると、「クラスJ」は運賃改定後も予約状況ががくんと減ったわけでもなく、空席待ちの路線などもあるそうで「現在も引き続きご好評をいただいている状況」とのこと。これらの状況を総合すると、JAL渾身のビジネスクラスを手軽に体験するには、地方路線でこの「SS6」仕様機を狙って乗るのも、ひとつの手段かもしれません。

【了】

【写真で徹底体験】恐るべき快適性 「SS6」仕様機の「クラスJ」(25枚)

Writer: 松 稔生(航空ライター)

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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