数減らす往年の「新快速」117系 国鉄近郊形電車初の2扉転換クロス車 いま乗れる路線は

特急形電車の185系とよく比較されました。

京阪神地区から他エリアへ

 こうして京阪神地区と名古屋地区で使われた117系でしたが、JR発足後の1989(平成元)年にJR西日本は「新快速」用に221系の投入を開始。1990(平成2)年3月のダイヤ改正で117系の一部が福知山線で使用されるようになりました。福知山線での使用に際しては車体の塗装を変更。のちに混雑緩和のためにドア付近の座席をロングシートに改造した300番台となっています。

 1991(平成3)年には奈良線でも使用されるようになったほか、1992(平成4)年には山陽本線の岡山・広島地区に転属しています。岡山・広島地区に転属した車両は6両編成から4両編成となり、余剰となった中間車は115系へと改造されています。

 1999(平成11)年5月のダイヤ改正で117系は「新快速」の定期運行を終了。福知山線では2000(平成12)年3月以降は117系の運用が減少し、奈良線でも2001(平成13)年3月で運用を終了したことで、117系は紀勢本線、和歌山線、山陽本線の下関地区へと転属しています。

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115系と並ぶ「濃黄色」の117系(右)(画像:写真AC)。

 そして近年の117系は、山陽本線の下関地区で2016(平成28)年1月に、紀勢本線と和歌山線では2019年3月に運行を終了。2022年6月現在、草津線と湖西線、赤穂線(播州赤穂~岡山)、山陽本線(岡山~糸崎)で使用されています。すでにクリーム色と茶色帯の原色の車両は存在せず、草津線と湖西線で使用される117系は「抹茶色」、赤穂線と山陽本線で使用される117系は「濃黄色」です。

 いっぽうJR東海の117系は、313系電車などの新型車両の投入により、一足早く2014(平成26)年1月で全車が廃車となっています。

 117系の製造両数は216両。2022年4月1日現在での配置両数は64両ですが、前述のようにT1編成とE-07編成が廃車となると配置両数は56両となり、残存率は25.9%とほぼ4分の1の数となります。

 すでに117系は経年30年以上の車両であり、観光列車に改造された「WEST EXPRESS 銀河」を除き、今後の動きが気になるところです。

 ちなみに冒頭で紹介したE-07編成は、クハ117-101+モハ117-101+モハ116-101+クハ116-101で組成した100番台のトップナンバー車です。

【了】

【写真】原色から濃黄色まで 多彩だった117系のカラー

【鉄道特集】往年の名車、活躍中のエース どんな車両? 国鉄時代の思い出も

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