北朝鮮では今でも現役 ソ連初の可変翼戦闘機MiG-23「フロッガ―」初飛行-1967.6.10

米空軍の秘密部隊でも使用

 MiG-23は、母国ソ連以外にポーランドやチェコスロバキア、ルーマニア、インド、イラク、リビア、キューバなど世界30か国あまりで使用され、北朝鮮やシリア、アンゴラなどでは2022年現在も現役で運用されているそうです。

 総生産数は5000機強ですが、同機をベースに改良発展型のMiG-27が開発されており、こちらはロシア、ベラルーシ、ウクライナ、カザフスタンなどで運用が続けられています。

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アメリカ空軍博物館が所有するMiG-23MS「フロッガ―E」(画像:アメリカ空軍)。

 ちなみに、アメリカ空軍も過去、MiG-23を装備していたことがあります。アメリカ空軍には第4477試験評価飛行隊というテスト部隊があり、ここで第3国経由で手に入れたソ連製戦闘機の解析を行っていたのです。

 ただ、このことは安全保障上の機密であるとして隠蔽されたため、アメリカ空軍は入手したMiG-23にはYF-113という欺瞞用の型式を付けて飛ばしていました。なお、MiG-21はYF-110、Su-22はYF-112、MiG-17にはYF-114と、MiG-23と同じように欺瞞用の型式を付けていたといいます。

 とうぜん、運用する第4477試験評価飛行隊の存在も公にされることはありませんでしたが、1984(昭和59)年4月、アメリカ空軍システム軍団(当時)の副司令官が、同飛行隊所属のMiG-23墜落によって命を落としたことで存在が明らかになり、1988(昭和63)年3月、第4477試験評価飛行隊は廃止されています。

【了】

【コックピット内も】アメリカ空軍が所有するMiG-23をイッキ見

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