右折レーンに入ったら「右斜め下」矢印信号が出てきた…なぜ? 東京で発見
道路の矢印信号は、直進、右折、左折だけとは限りません。なかには右折レーンに対して、右斜め下方向の矢印などが表示されることがあります。
右下向き矢印が出てきたもっともな理由
道路の矢印信号は、直進、右折、左折だけとは限りません。交差点の形状に応じて斜め方向の矢印が表示されるなどの変則的な箇所は多々あります。
なかでも東京都足立区の寺地小学校入口交差点は、一見して単純なようで、ちょっと珍しい信号表示がなされます。葛飾方面へ向かうと、交差点手前で「左折・直進/直進/右折」の3車線になりますが、3つ並んだ矢印信号の表示は「左/直進/右斜め下」となっています。
右折レーンの路面の矢印は確かに「右」なのですが、そこで信号は「右斜め下」を表示するのです。
ここは荒川の土手に沿う首都高の高架下道路で、交差点を90度右折すると、土手の壁にぶち当たります。信号の通り、右斜め下方向へハンドルを切ると、反対車線(川口方面)に接続している、土手下から荒川の橋(扇大橋)の上に出るランプへ直接入れるようになっており、荒川南岸の日暮里方面へ向かうことができます。
つまり、右斜め下方向の矢印信号は、道路形状やクルマの動きに沿った方向というわけです。
このようにクルマの実際の動きを考慮した矢印信号は他地域でも見られ、たとえば静岡県浜松市の「Uターンマークのような左折矢印信号」はテレビでも取り上げられたことがあります。
ただ、ある信号機メーカーのOBによると、「斜め下方向など、変則的な矢印信号を採用しない方針の地域もある」ということです。
【了】
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