阪急京都線が全通した日 大宮から河原町へ地下延伸 -1963.6.17
59年前の6月17日、阪急京都線の大宮~河原町間が開業し、現在の路線が全通しました。
長らく大宮がターミナル駅だった
今から59年前の1963(昭和38)年6月17日。阪急京都線の大宮~河原町間が開業しました。
阪急京都線のはじまりは戦前にさかのぼります。当時の新京阪鉄道が1928(昭和3)年までに十三~西院間を開通させ、京阪に合併されたのち1931(昭和6)年に大宮まで延伸していました。
この時すでに大宮駅(当時は京阪京都駅)は地下駅で、関西では初となる、都市の地下を走る鉄道が生まれていたのです。この大宮~西院間の地下線は、2000(平成12)年に土木学会選奨土木遺産に選奨されています。
それから遅れること32年。繁華街中心部への延伸が遅くなったのは、戦争の激化などが原因と言われています。シールド工法も普及していなかった時代、地下線を建設するために四条通は開削され、工事最盛期である1963(昭和38)年には、その影響で京都三大祭りのひとつ「祇園祭」のハイライト「山鉾巡行」が中止となっています。
念願の開通後、河原町駅を中心として四条河原町周辺はさらに発展。戦後すぐからデパートを進出させていた高島屋のライバルとして、1969(昭和44)年には藤井大丸が近代的なビルに建て替わり、1976年(昭和51年)には阪急百貨店が開業します。
いっぽうかつてのターミナル駅は、開業日と同時に現在の「大宮駅」に改称し、ひとつの途中駅に。現在は特急の停車駅からは外れています。また、河原町駅は2019年に「京都河原町駅」に改称されています。
【了】
山鉾巡行を中止させてまでして地下鉄の建設を推進。。。当時の阪急さんはどれだけお金をかけていたかしれない。今はどこもそうだがシビア。当時のエネルギッシュな時代を知らない自分としては悔しい思いがする。
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