70年願い続けた「空母」ついに海自へ 創設直後からの保有計画 なぜ挫折続きだったか

海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」「かが」が戦闘機の運用能力を手に入れる寸前に至っています。ただ、海上自衛隊は空母の保有を発足直後から望んでいたとのこと。どのような経緯だったのか、その四半世紀を振り返ります。

海自発足わずか4年後の国産空母建造プロジェクト

 太平洋戦争で日本経済が破壊され、国民が餓死寸前まで追い込まれたのは、アメリカ潜水艦により輸送船が撃沈され、資源も食糧も途絶えたことにあります。

 潜水艦への効果的な対処は航空攻撃ですから、戦後の日本は、沿岸防衛のために航空機を搭載した対潜空母をぜひとも保有したかったのです。後に、その構想は海外から日本へと物資を運ぶシーレーン(海上交通路)の防衛へと拡大されていきます。

 同盟国となったアメリカはこの構想に協力的で、当初は護衛空母の導入、後にはエセックス級空母を改装した、大型の対潜空母を提供するという話にまで拡充しました。

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国産の対潜ヘリ空母の建造がとん挫したのち、改めて計画・建造されたヘリコプター搭載護衛艦「はるな」。1973年2月に就役し、2009年3月に除籍された(画像:海上自衛隊)

 警備隊、その後身である海上自衛隊の現場では、概ねこのような「対潜空母は必要」という見解でした。海上自衛隊では対潜哨戒ヘリコプターの進歩を受け、水上艦隊の前方と側方に対潜ヘリコプターを展開することで、高速の敵原子力潜水艦を捕捉したいと考えており、そのためのヘリ空母を求めていました。

 1959(昭和34)年には「ヘリ空母CVH」が検討され、「基準排水量8000トン程度」「あまつかぜ(ミサイル護衛艦)と同じ搭載機関で速力29ノット」「全長155m、最大有効幅26.5mの飛行甲板」「17m×8mのエレベーターを2基装備」「HSS-2ヘリコプター18機搭載」など、具体的な構想も固められます。

 これについてはアメリカ海軍も全面的に賛同し、費用の一部を負担するという話も出たほどでした。実際、1960(昭和35)年の第2次防衛力整備計画で、建造が決まる寸前まで行きました。しかし、1960(昭和35)年は、社会の中核に戦争経験者が多く、反戦運動も大きな力があったため「安保闘争」を刺激するとして、政治判断で計画は中止されました。

【写真】海自護衛艦「いずも」でのF-35B発着艦テストの様子ほか

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コメント

7件のコメント

  1. やはりアメリカ海軍の中にも あまり日本の海軍を強くしすぎるということには警戒感があったのではないか。 横須賀母港のアメリカ空母は、 20年もミッドウェーという名前の空母だった。 もう二度と逆らうなよという無言の圧力だった気がしてならない。

    • こんな船素手で一瞬で沈めてやんよ、ミッドウェー再現してやんよ。調子乗ってるジャプども悪夢見せてやんよ。まじやってやんよ。

  2. 日本にもちゃんとした正規空母が建造される日が来ることを願っています

  3. 次は「ふそう、やましろ」あたり?

    「ひゅうが、いせ」より古いかw

    となると「むつ、ながと」で。

  4. F-35B搭載のいずも型と、ヘリと空中給油機ユニット付きのV-22搭載ひゅうが型を組み合わせて、何とか艦隊航空として格好がつく。

    後は、DDH、輸送艦、掃海母艦を兼ねるおおすみ型、うらが型の代艦が何隻揃うかだ。

  5. いずも、かがと来たら

    ひゅうが、あかぎも欲しいですね!

    中国海軍が空母「福建」を建造したりと軍備増強を加速させているので、戦争を防ぐ抑止力を持つのは当然でしょう。

    • 「ウクライナの教訓」暴力に対抗するために、自らを強く保つ事は絶対必要。殴ってきたら倍返し出来る力があってこそ、独裁者の無謀な侵攻に抑止力が働くのだと思う。

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