往年の「ジャンボ」747-400が羽田きた! いまや激レア機、747-8との違いは? ファン大興奮
747-400に続いて来日した特別塗装のルフトジャンボ
世界的に見ても、旅客仕様のボーイング747-400は定期運航からほぼ外れているため、ルフトハンザ機は、定期旅客便で就航している希少な747-400となっています。同社は2022年6月現在、747-400を8機運用しており、フランクフルトを拠点に、アメリカ・米ボストン線やカナダ・トロント線、インド・ムンバイ線などに投入しています。
なお普段、ルフトハンザ航空はボーイング747-8を飛ばしていますが、これも定期便として羽田空港に就航する唯一の747となっており、2022年6月現在、フランクフルト~羽田線で週3往復のフライトを行っています。フランクフルト発のLH716便が火曜、木曜、土曜に、羽田発のLH717便が水曜、金曜、日曜に運航するスケジュールとなっています。
なお、ボーイング747-400が飛来した2日後の6月12日には、創立60周年を記念した747-8のレトロ塗装機(登録記号D-ABYT)が来日。ルフトハンザでしか見ることができないレア機が相次いで羽田空港に着陸しています。
前述のとおり、以前は羽田空港のそこかしこに駐機していたボーイング747も、いまや非常に珍しい存在となってしまいました。とくに旅客型の747-400は、いつ全機が退役してもおかしくない状況になっています。次に747-400が飛来するのはいつか、それは不明ですが、もし見かけることがあったならば、その雄姿を目に焼き付けると良いでしょう。
ちなみに、アメリカの宇宙開発企業、ヴァージン・オービットが2022年5月、L3ハリス・テクノロジーズと、ボーイング747-400の購入契約を締結したことを明らかにしています。同機はアメリカ国内に保管されていた元政府専用機である可能性があり、ひょっとしたら、ヴァージン・オービットのスペースポート(宇宙港)に選定されている大分空港に今後、やってくるかもしれません。
【了】
Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。
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