車の「ルーフキャリア」人気 キャンプと“映え”の波に乗る 荷室広い車でも必要?
クルマの屋根上に取り付けるルーフキャリア類が売れているようです。背景にあるのがキャンプブーム。ただ、荷室の狭い小型車に対して売れている、というわけでもないようです。
コロナ前から右肩上がり ルーフキャリア
クルマの屋根上の荷台、いわゆるルーフキャリアを付けたクルマが増えているようです。カー用品店「オートバックス」を展開するオートバックスセブンの広報担当者によると、しばらく横ばいだった市場が、ここ数年で活性化され、新商品が増えているといいます。
ルーフキャリアのブランド「INNO」を展開するカーメイトに売上の推移を見せてもらったところ、2017年頃からまさに右肩上がりの状況。年々、数十億円規模で市場が広がっているようです。
背景にあるのが昨今のキャンプやアウトドアのブームで、コロナ前から兆候があったといいます。どのような人がつけているのか、同社に聞きました。
――ルーフキャリアはどのような人に売れているのでしょうか?
コロナ禍でも楽しめるレジャーとして流行しているキャンプをする人が多いです。新たにキャンプを始めた層が、「増えるキャンプ用品に対応する」「愛車をアウトドア感ある見た目にカスタムする」といった目的でルーフラック、ルーフボックスを活用しています。
――どのような車種が多いのでしょうか?
ミニバンやSUVが多いです。ミニバンは家族で使用するため、多人数の乗車であれば積載スペースは限られますし、SUVはボディサイズこそ大きいものの、デザイン性のために車内空間が狭いクルマも多く、キャリアのニーズが高いです。
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ルーフキャリアは、荷室の小ささを補うためというわけではないようです。フォルクスワーゲンの旧車にルーフキャリア(ラック)を取り付けている30代男性は、「大きいクルマでも、人も乗せて荷物も載せてという時はあると便利。長尺物や、荷室に無理やり詰め込めない硬いコンテナボックスなどを積むのにいい」と話します。
カーメイトによると、キャンプの場合、近年は“映え”目的もあり、荷物も大幅に増えているのだとか。こうした様々な用品を入れるコンテナボックスなども重要なギアのひとつ。それを屋根上のオープンタイプのルーフラックに並べて見せるようなスタイルも散見されるといいます。
結構屋根に傷がつくのと、駐車場等では全高制限があるのにそれを知らないと痛い目を見るんだよな。