軽EVは“軽以上の何か”なの? 日産サクラ試乗 「でも軽だし…」な人への回答

いよいよ実走!

 スタートボタンを押すと、目の前がパッと鮮やかな表示で彩られ、音も振動もないまま小ぶりな電製シフトを操作するところは、まさにEV。未来のクルマに乗るんだという期待でいっぱいになります。

 そしてアクセルペダルを踏み込めば、なんのタイムラグもなくスルスルとなめらか、かつパワーの余裕がみなぎる感覚での加速フィールが味わえます。これが195Nmの恩恵かといきなり驚きますが、地下駐車場から急な坂を上がって地上に出る場面でも、大人3人が乗っているにもかかわらず、グッと踏み込む必要もなくグイグイとのぼっていきます。

 市街地のストップ&ゴーがノンストレスなのはもちろん、高速道路での追い越しも瞬時に一発で決まる爽快感。これは完全に軽を超えて、コンパクトカーも超えて、ミドルサイズセダンの感覚です。サクラは、「Eco」「Standard」「Sport」の3つの走行モードと、アクセルペダルだけで加速も減速も操作できる「e-Pedal step」のオン/オフ、シフトで操作するBモードの組み合わせによって、まったく異なる乗り味を得ることもできるので、自分の好みのモードを見つけると、より気持ちよく走ることができると思います。

実はデザイン性だけじゃなかった「ホイール」の効果

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水引をモチーフにしたというデザインのアルミホイール。

 そしてもう1つ感心したのが、どの速度域でも感じられる静粛性と乗り心地のよさ。実は、サクラはデザインを作り直したことで、デイズよりさらに防音材などを加えたり、ドアミラーの付け根の形状を変えて風切り音を抑えたりすることができたといいます。

 またサクラは、日本の伝統的な水引をモチーフとしたデザインのアルミホイールを標準装備としていますが、それは見た目の効果だけでなく、足もとの剛性アップとロードノイズ低減を狙ったもの。それもあって、サクラに乗っているといつの間にか軽であることを忘れるような、静かでリラックスできる空間となっています。

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