京王線 明大前駅「2面4線高架化」で消えそうな3つの「クセの強い風景」"あるあるネタ"にも変化?

京王線の笹塚~仙川間で進められている高架化事業。途中駅の構造も一部変更され、鉄道風景が大きく変化しそうです。その中には、京王線ならではと言える風景もあります。

"過密路線"が高架化で変化へ

 京王線の笹塚~仙川間約7.2kmで、連続立体交差事業が進められています。現場では用地取得と同時進行で工事が進められ、いよいよ様変わりの時を迎えつつあります。

 その中で、大きく構造が変わる駅のひとつが明大前駅です。井の頭線と接続し、全ての列車が停車する主要駅で、ホーム2本・線路2本のシンプルな構造である明大前駅は、高架化するとともに「ホーム2本・線路4本」、つまり列車の退避が可能な構造に生まれ変わる予定です。

Large 220814 keio 01

拡大画像

線路2本だけでラッシュをさばく京王線の明大前駅(乗りものニュース編集部撮影)。

 これにより、見納めとなりそうな“独特の風景”がいくつかあります。もちろん一番の目的である「開かずの踏切」は解消され、駅前の生活道路に延々と続く車列も、駅前まちづくりとともに見納めとなりそうです。

【1】上がって下がって……迷宮のような井の頭線乗り換え

 明大前駅は京王線と井の頭線が十字にクロスする立体交差駅。しかし乗り換えは脳内でイメージするより難解です。地形の関係で「京王線は2階、跨線橋は1.5階、改札口は1階、井の頭線は地下1階」のような位置にあるため、たとえば京王→井の頭線と乗り換える場合、場所によってはただ「階段を下りる」ではなく「階段を下りて、上って、まだ下りる」という移動を強いられます。

 高架化によりこの構造が見直され、3階の京王線ホームのあいだに2階コンコースが挟まれることで、動線がシンプルになることが予想されます。ただ、3階~地下1階という上下移動が新たに負担となるため、具体的な駅舎設計の課題となってきそうです。

【京王名物?「電車大渋滞」な風景】

テーマ特集「【鉄道計画特集】新路線 新駅 連続立体交差事業 次に開業するのはどこ? 過去にあった「幻の新線計画」は?」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 和光市も明大前見たく、線路容量を増やせばいいのだが。

  2. 小田急の下北沢上りは一足早く渋滞解消…
    明大前上りもか……

    タイトル写真に写っている踏切の近くまで次が迫り来て
    その次のが下高井戸を出たのも見え…
    なんていう 電車の渋滞 も無くなるのか…

  3. ようやく宿願がまでは良かったが、下北沢同様乗換え距離が長くなるのは困ったもんだ。
    井の頭線は渋谷でも銀座線駅に遠のかれており、かつての便利さはこれで完全に損なわれるね。