日本ではレア!?なエアバス最小機「A220」とは? 実は超ユニークな経歴アリ 機内や機能もスゴイ!
ボンバルディア「CS100/300」が「A220」になるまで
この機体に「A220」の名が授けられたのは2018年のこと。ボンバルディアはエアバスと業務提携をすることになり、モデル名が変更されました。この業務提携は、この機をラインナップに加えることで、当時もっとも小型の旅客機であった「A318/A319」の後継にできるエアバスと、デルタ航空からの大口契約をめぐりボーイングから機体の投げ売りについて提訴を受けるトラブルのさなかにあり、新たなパートナーを探していたボンバルディアの思惑が一致したものと報じられています。
そのため、ヨーロッパなどで開発製造されているほかのエアバス製旅客機と異なり、「A220」の開発・製造拠点はカナダのケベック州ミラベルに構えられているなど、他機とは違うユニークなポイントも多数あります。
A220は2022年5月、アジア太平洋地域を巡る同型機のプロモーションツアーの一環で、初めて羽田空港に飛来。現在A220は700機以上の受注を獲得しているものの、日本の航空会社からの発注を受けていませんが、エアバスの担当者は「日本で運用をするにも最適な旅客機だ」と話します。
離着陸に長い滑走路を必要としないA220の性能を活かせば、これまでプロペラ旅客機が主流だった地方空港を一変できる可能性をもつほか、その航続距離があれば、国内線の地方路線はもちろん、日本~東南アジアの中距離国際線などに、リスクが少なく投入が可能であるとしています。
【了】
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