女王から国王へ 変わる/変わらない「艦の呼び方」…艦船接頭辞 カナダ海軍の場合

「女王」が「国王」に変わると、実にいろいろなものに影響が見られます。言葉遣いもそのひとつで、それはたとえば軍艦の接頭辞にも変更が見られます。その「艦船接頭辞」、どのようなものなのでしょうか。

海自艦艇にも艦船接頭辞アリ カナダ海軍艦艇の場合は…?

 海上自衛隊の艦艇にも「JDS(Japanese Defense Ship)」もしくは「JS(Japanese Ship)」がつくものの、日本語での表記に使用されるものではないため、一般的な日本語話者のあいだではあまり馴染みのあるものではないかもしれません。

 なお大日本帝国海軍艦艇に関し、たとえばイギリスのヴィッカース社で建造された戦艦「三笠」について、同社ドック跡地のオブジェには「HIJMS MIKASA」と刻まれています。「HIJMS」は「His Imperial Japanese Majesty’s Ship」すなわち「天皇陛下の艦艇」を意味する艦船接頭辞としてわりと広く知られるものですが、当の大日本帝国海軍では艦船接頭辞を使用していませんでした。

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イギリス海軍空母「クイーン・エリザベス(HMS Queen Elizabeth)」(画像:イギリス海軍)。

 イギリス海軍の艦艇には「HMS」という接頭辞がつきます。エリザベス2世在位期間中は「Her Majesty’s Ship」すなわち「女王陛下の艦艇」を意味するものでした。英連邦王国のひとつであるカナダの海軍艦艇につく接頭辞も「HMCS(Her Majesty’s Canadian Ship)」と、女王陛下の艦艇であることを意味していました。

 これが、チャールズ3世の即位にともない「国王陛下の艦艇」へと変更されます。在日カナダ大使館に話を聞いたところ、最初の「Her Majesty’s」が「His Majesty’s」になり、今後は「His Majesty’s Canadian Ship(国王陛下のカナダ艦艇)」に改められるとのことでした。ただ略称に変化はなく、今後もカナダ海軍艦艇の接頭辞は引き続き「HMCS」が用いられるそうです。

【画像】空母「クイーン・エリザベス」艦上にて 在りし日の女王陛下

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