水際緩和も国際線復活は3年後…なぜ? JAL赤坂社長が「まずいんじゃ…」と懸念する日本人渡航の課題

課題の日本発国際線の戻りの現状は?

 赤坂社長が課題とする日本発の国際線復調の遅れは、観光・ビジネスの両面で発生しているとのこと。観光需要については「円安の影響がものすごい大きいです」としたうえ、「ビジネスはまだまだ海外に出るような気運がないんです」と話します。

「企業の中では、まだ出張、ビジネス渡航を制限しているところもあります。これでは日本の経済や産業が難しくなってしまうんじゃないのかな、と考えてしまいます。私も海外で仕事をしていますが、現在は(コロナによる渡航制限などは)全く関係なく、フェイストゥフェイスでのビジネスが行われています。ここに日本人だけがいないんです。私どもが申し上げることではないのかもしれませんが、この事態はまずいのではないか……と考えてしまいます」

 一方、国内線の需要の完全回復については「早ければ年内、遅くとも年度内」と赤坂社長は見立てています。

 実施が決定された「全国旅行支援」については「一番大きなことは『人の動くきっかけ』ができたことです。これが長距離を人々が移動するきっかけになって欲しいなと考えています。金額がどうこう、といったことよりもまず『弾みをつける』というのが、我々が一番期待しているところです」と話しました。

【了】

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