鉄道ファンならずとも「欲しい!」の声“150年記念ウォッチ” 細部凝りまくり!
質感で「時代」を表現 どうやって?
とにかく、シチズンのこの企画に対する思い入れは強く、「今回は鉄道開業150年の記念ということもあり、それぞれの時代の雰囲気を腕時計としてどう表現するか、時計メーカーとしてやりがいとこだわりをもって突き詰めてきました」とのこと。
1号機関車では、日本鉄道界の始祖へのリスペクトも込め、通常このクラスの腕時計には採用されることの少ない、高級感のある金属部品をふんだんに使用しています。たとえば、左上にあるアナログ時計のインデック(目盛り部分)にも金属パーツを使用。通常だと文字盤に印刷することが多いなか、より機関車らしさを出すため立体的なパーツを使用したそうです。
中央線201系では、その特徴的なオレンジバーミリオン色を文字板で表現、ペンキのような質感で当時のレトロな雰囲気を演出するため、塗装工程の試行錯誤を繰り返したといいます。
また、山手線E235系は、最先端の車両ということもあり、現代的な雰囲気を出すためデザイナーがアイデアを絞り、文字板ではなく、ガラス自体にウグイス色と黒のドットパターンを施したそうです。これらの思いや追求の結果として、純粋な腕時計としての完成度を高めることにもつながった、とシチズンは話していました。
ちなみにこのモデル、基本的に店頭販売はなく受注生産となっています。その理由は、数量限定生産とした場合、本当に商品を購入したい人が購入できなくなってしまうかもしれないと考えたそう。純粋に鉄道を愛するすべての人に、鉄道愛のこもった腕時計をお届けするため、あえて完全受注販売の形をとった、といいます。
受注期間は12月7日までで、お届けは来年6月下旬の予定。「おかげさまで、発表直後から予想以上の反響をいただいております」とのことでした。
【了】
画像(7~9)の説明で、
「中央線205系モデル」
と表記されていますが、
「中央線201系モデル」
の誤りだと思います。