「蒲蒲線」実現まで「JR蒲田~羽田空港」移動の正解は? ダブル蒲田「魔の800m」攻略法
「西側」へは直行手段なし!
羽田空港からJR蒲田駅までは先述のとおりバス直行便がありますが、そこからさらに西側、つまり東急多摩川線や池上線沿線へ直行する公共交通機関は、今のところありません。
というのも、京急バスはJR蒲田駅東口より東側、東急バスは同駅西口から西側と営業エリアが分かれており、JRをまたぐように東西地区をむすぶ路線が運行されていないのです。
東急のある役員は、東急蒲田駅と京急蒲田駅のあいだは「魔の800m」のようだと話していました。東急多摩川線沿線にある大手企業を訪問する外国のビジネス客にとって、近くて遠い2駅間の移動が負担になっているのだとか。座って行きたいという場合、タクシーが残された唯一の手段と言うしかない現状があります。関西から来た旅行客も「キャリーバッグを転がして2駅を移動するのは途方に暮れる」と話していました。
こうしたことから、せめて2駅間を徒歩無しで移動できる「蒲蒲線」を求める声が地元から上がっているのです。
近くて遠い、「山手線の西半分」から羽田空港
蒲蒲線は、東急多摩川から同東横線・東京メトロ副都心線を介して、渋谷・原宿・新宿・池袋方面へ短絡できるという、広域ネットワーク上の大きなメリットが期待されています。
京急は品川から都営浅草線に直通し北上してしまうため、「山手線の西半分」からの移動はどうしても品川で乗り換える必要があり、羽田アクセスの"距離感"の原因となっています。蒲蒲線の実現により、東武東上線・西武・京王・小田急・東急から直接羽田空港へ向かうルートが構築されれば、リムジンバスよりきめ細やかでわかりやすい移動体系となるでしょう。
気になるのが、トントン拍子に話がすすむ、JR東日本の「羽田空港アクセス線」計画です。空港からまっすぐ北上し、既存の貨物線も活用しながら天王洲アイル付近を経由して都心に向かうもので、田町から東京駅方面、大崎から渋谷・新宿方面と、縦横無尽に連絡する構想となっています。2021年に早くも国の事業許可が下り、2029年度開業に向けて準備が整えられていこうとしています。「蒲蒲線」とどちらが早く実現を迎えるのでしょうか。
【了】
バスが蒲田駅以西には無いとのことですが、東急が空港←→武蔵小杉があります。途中、武蔵新田、久が原、田園調布で乗降できます。
地元民としては、あまり現実味がない。
東急側からの接続の為、京急とはレール幅が異なるから相互乗り入れは不可のため、蒲蒲線構想になっているわけで。
京急蒲田に接続するにも地下しか手段は無いんですが、地下から最大地上3階までの接続ダイヤも気になります。
>京浜急行バス「蒲95」系統のシャトルバスです。他の京急バス路線とは異なり、白地に赤帯の観光バス車両
観光バスは使用していないですよ。ワンロマ車ですらなく、昔の直行川崎駅行きより、サービス劣化した路線バスです。
昔は、羽田空港〜大森駅〜田園調布の京急バスがありました。