あれ、艦載機が違う フランス新空母のCGに見る“強い不満” 次世代機開発めぐる牽制か

仏独から3か国共同開発になったFCASの迷走

 FCASの開発計画は2019年6月に開催されたパリ・エアショーの会場で発表されています。

 フランスとドイツは開発計画の発表前に事前交渉を行い、FCASを構成する有人戦闘機の開発はフランスのダッソー・アビエーション、UAS(無人航空機システム)の開発はドイツに生産拠点を置くエアバスがそれぞれ主導し、生産分担もほぼ半々とすることで合意していました。というのも、国際共同開発では参加国の役割分担や、開発に伴って生じた知的財産の所有権、量産機の生産分担の比率などをめぐる駆け引きによって、開発が遅延する傾向があるからです。

 しかし共同開発計画発表前の2018年秋ごろから、スペインが開発計画への参入に関心を示し、2019年6月のパリ・エアショーで3か国の共同開発計画として発表されています。

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2020年の「PANG」イメージCG。FCASがズラリと並んでいた(画像:ナバル・グループ)。

 スペインが対等なパートナーとしてFCAS計画に参加したため、前に述べた事前交渉では仏独半々であった生産分担比率や知的財産権の所有の再調整が必要となり、これがFCASの開発計画を遅延させる一つの要因となっています。

 さらにドイツはスペインの加盟後、エアバスにも有人戦闘機のデモンストレーター(技術実証機)を開発させるよう要求しています。FCASの艦載機型を求めているフランスは、空母を持たないドイツとスペインに有人戦闘機の開発を主導させるつもりはなく、これも開発計画の進展を妨げています。

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コメント

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2件のコメント

  1. 2050年てイギリス日本連合のテンペストF-3の後継機と競合するて事?なめてるよね?ヨーロッパ向けはイギリスが担当なんだが。

  2. カタパルト長くない?