阪急ダイヤ改正で「消える光景」5選 「準特急」誕生の裏で大きく変わるラッシュ輸送
駅での連結・切り離し作業が消滅
10両編成の列車運行が縮小される関連で、朝ラッシュ時間帯に見られた連結作業や切り離し作業が見納めとなります。
神戸線では神戸三宮駅で連結作業が行われ、新開地駅からやってきた8両編成の特急に2両を増結して10両編成としていましたが、これが取りやめとなり、ダイヤ改正後は神戸三宮駅発着の通勤特急だけが10両編成で運行されます。
京都線では始発の京都河原町駅で平日に1回だけ連結作業があり、快速急行を8両編成から10両編成としていました。桂駅では、大阪梅田駅で折り返してきた10両編成の快速急行から2両を切り離して8両編成としていましたが、10両編成の取りやめで連結・切り離し作業がなくなります。
ちなみに宝塚線の10両編成の列車は片道のみの運行ですが、かつては川西能勢口駅での連結や雲雀丘花屋敷駅での切り離し作業がありました。
箕面線への直通運転が消滅
箕面線では、平日の朝ラッシュ時間帯に設定されている宝塚線直通の大阪梅田行きがなくなります。かつては平日の夕方に、梅田(当時)発 箕面行きの設定もありましたが、こちらは2018年7月のダイヤ改正でなくなっています。ただ今回、大阪梅田行きの設定もなくなることで、箕面線と宝塚線の直通運転が完全に消滅することとなります。
阪急電鉄は2024年、京都線で座席指定サービスを開始すると発表しています。同社は今回のダイヤ改正理由のひとつを「そのサービス開始も見据えたもの」としています。
【了】
※一部修正しました(10月31日11時30分)。
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。
記事の中で、「新開地から来た8両の通勤特急」とありますが、正しくは「特急」です。
通勤特急は、全て神戸三宮発10連です。
乗りものニュース編集部です。
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
京都→京都河原町ではありません。
河原町→京都河原町です。
乗りものニュース編集部です。
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。