「125ccバイクを50ccとして供給可能に」業界訴え 終焉近い日本独自の50cc 残す方法を模索

なぜ「最高出力」という新たな“物差し”が必要なのか

 125ccクラスの最高速度を30km/hに走行性能を抑えて50ccバイクとすれば簡単ではないか――ユーザーはそう考えるかもしれませんが、排気量を変えない限り、125ccバイクであることは変わりません。

 現行の50ccバイク=0.4kwという「定格出力」を使う方法もありますが、そもそも定格出力は「長時間、連続的に使える出力」のこと。扇風機や発電機のように長時間、壊れずに連続使用できる出力を知る場合には適していますが、バイクのように速度が使用感に大きな影響を及ぼすものでは、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

 このため、ほとんどのバイクでは、カタログ値に「最高出力」が記載されています。ユーザーの選択の重要なデータとして役立てられているのは、最高出力のほうが、より実態を反映した数値だからです。

 また、現行の定格出力は50ccクラス、125ccクラス、400cc以上をおおざっぱに示しているだけ。免許制度との整合性も取れていません。

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「原付をふくむ車種区分について。製造、流通にとってもハッピーな状況をしっかり確保する必要がある」と語る自民党オートバイ議員連盟・逢沢一郎会長(中島みなみ撮影)。

 すでに最高出力による基準は、欧州やアジアでもスタンダードです。最高出力を基準に125ccクラスを50ccクラスとして国内で投入ができれば、環境規制に対応しつつ、走行性能を著しく劣化させることなく、日本独自の50cc市場に最小の負担でさまざまなバイクを投入することが可能になります。これまでのように、環境規制へ対応できず、モデルが生産終了となることも、抑えられると期待できます。

【もしかしたら原付免許で乗れるように?】125ccの主なラインアップ(画像)

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コメント

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7件のコメント

  1. なんで世界の基準に合わせることを「排ガス規制」については推し進めるのに「免許制度」については及び腰なんだろうね。50ccと400ccに壁があるせいで新車のコストも抑えられず、消費が落ち込んでるのもわかっているだろうに。

    • 官僚や政治家は新たな規制や税制を作ることで高く評価されると聞いて、規制撤廃に及び腰なのは納得。
      いっその事、エンジンの原付きの販売を無くして電動車のみにするというのも新規参入を促す意味でありかも。

  2. 原付一種とか二種区別して、一種を絶滅種にさせるき。一種でも十分な性能あって、馬力も十分、でも側道制限で50を出すと速度違反。一種を最低50までOKなら、道路の流れになる沿って走行できる。
    一種が性能良かったが、いつ速度違反でと考え、理由の一つとしてバイク手放した

  3. リミッターかけたところでどうせ解除されるから無駄でしょ

  4. 安全性を考えれば、2輪の乗り物は二輪車運転免許を取得した者しか運転すべきでないと考えます。

    原付一種(50㏄未満)を必死に守る理由が分からないので、そこを記事にしてほしい。
    二段階右折や、30km/h規制など、理解し難い特有のルールは、非合理的で危険に感じます。

  5. もう原付無くした方がいいかも?
    車道には60キロの自動車が走っていますし
    側道に自転車も走ることになったので
    追い越す機会が増えて危険過ぎます。
    原付は二種以上にするしか無いと思います。

  6. ただの夢物語だな。
    125ccバイクが今までの50ccバイクと同額で買えるようになるなら問題はないが。メーカーがそんなことするわけがない。
    ただでさえ貧困化が進み贅沢品になっているのに、去勢バイクを割高価格で買う人間などいない。