巡航ミサイル「トマホーク」導入が意味するものは? その性能に見る日本の守りかた

「巡航ミサイル」とひと口に言いますが、そのなかでも「トマホーク」はいくつか格上のものでしよう。これを日本が導入することを検討しています。そこには、単なる装備の導入以上の意味合いを見て取ることができます。

最大の問題は「何のために使うのか」

 ところで、「トマホーク」であれ、あるいは12式地対艦誘導弾能力向上型であれ、長射程巡航ミサイルを保有することに関しては、「それを何のために使うのか」という点が最大の問題となります。

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2020年11月、米海軍ミサイル駆逐艦「チェイフィー」にて、「トマホーク」ブロック5の発射実験が実施された(画像:アメリカ海軍)。

 たとえば、中国が日本に対して軍事攻撃を仕掛けてきた場合を想定すると、単に「撃たれたので撃ち返す」という理屈ではなく、「どのようにして中国側の目的達成をくじくか」ということを念頭に置き、その上で「敵の航空基地や港湾施設を巡航ミサイルで攻撃することにより一時的にその機能を喪失させ、その隙に自衛隊や米軍の航空機や艦船を活動させる」といったような、「日本側の目的(=勝利)を達成するための手段としていかに巡航ミサイルを用いるべきか」という視点が必要になると、筆者(稲葉義泰:軍事ライター)は考えます。

 つまり、本来どのような装備を導入するべきかについては、「こういう場合にはこういう勝ち方を目指す。そのためにこれが必要」という形で、まず目標を設定して、次に必要な装備を選ぶというのが、適切なプロセスだろうということです。

 昨今話題の巡航ミサイルを含めた敵基地反撃能力に関しても、日本がどのような勝ち方を目指しているのかが注目されます。

【了】

【画像】戦艦「ミズーリ」から発射される「トマホーク」

Writer:

軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。

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コメント

3件のコメント

  1. 日本がトマホークを配備すれば敵国から真っ先に破壊するターゲットにされるでしょう(>д<)

    そのトマホークを同じく真っ先にターゲットになるイージス艦に「アメリカも載せてるから(´・ω・`)」とか「楽だから(´・ω・`)」

    みたいな理由で漫然と載せて敵の手間を省いてやったりしないで、抗たん性や隠密性に優れた

    配備方法にして欲しいものです(-人-)

  2. そのトマホークを同じく真っ先にターゲットになるイージス艦に「アメリカも載せてるから(´・ω・`)」とか「楽だから(´・ω・`)」みたいな理由で

    漫然と載せて敵の手間を省いてやったりしないで、抗たん性や隠密性に優れた配備方法にして欲しいものです(-人-)

  3. トマホーク何故一度に、400発も購入する執拗が有るのか?抑止力としての意味ならこの400と言う数字は、要らないのでは、ないかそれでなくとも、日々物価上昇が続く中トマホーク購入国家予算+税金に関わる日本は戦争はしないと表では、言っているが、戦争という道に近づいているのでは?今物価上昇をなんとかするべきじゃないだろうか

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