スバル新型ヘリの高機動っぷりがスゴイ! UH-2「ハヤブサ」 UH-1Jと見た目ほぼ同じ 何が違う?
陸上自衛隊の次世代ヘリコプターUH-2の量産型が明野駐屯地の記念行事で初めて飛行展示しました。従来型UH-1Jと似た外観ながら、機動性は段違い。なぜそこまで差があるのか、元自衛官にハナシを聞きました。
陸自が待ち望んだ新型ヘリコプター
2022年11月13日(日)、三重県にある陸上自衛隊明野駐屯地で記念行事が行われました。新型コロナの影響で3年振りの開催となりましたが、今回は新顔が加わったため、例年よりも注目を集めていました。それが陸上自衛隊の次世代多用途ヘリコプターUH-2「ハヤブサ」です。
UH-2は日本のSUBARU(旧富士重工業)とアメリカのベル・ヘリコプターが共同開発した機体で、2022年5月に量産初号機が初飛行したばかりの最新型。その最初の配備先となったのが、明野駐屯地でした。ここには陸上自衛隊のパイロットを教育する航空学校と、航空機に関わる実験や試験を行う飛行実験隊が所在しており、新型機UH-2は、この地で新人パイロットの育成と運用ノウハウの習得が進められることになります。
明野駐屯地のルーキーとして披露されたUH-2は、飛ぶ姿も披露して存在をアピールしていました。最初に行われた祝賀飛行では、明野駐屯地の既存機と編隊を組んで上空を飛んだほか、機体ごとに行う飛行展示にも参加。そこでは次世代機としての性能をアピールするようなアクロバティックな飛び方を行い、既存のUH-1Jを上回る高性能の片りんを来場者に見せていました。
UH-2の原型は、陸上自衛隊のみならず世界各国で導入された大ベストセラー機であるUH-1「イロコイ」です。外見上ではUH-1とUH-2は極めてよく似ているため、その違いはパッと見、間違い探しに近いレベルともいえるかもしれません。しかし、飛行すると、その違いは誰の目にも明らかなほどで、UH-2の性能の高さを実感させてくれるものでした。
UH-2の開発時、要求 wikiより
・高温・高標高領域での超低空飛行性能
・長距離洋上飛行時の安定性
・(UH-1H・Jと比較して)速度および航続距離性能の大幅な向上
・UH-1Jと同等以下の価格(1機当たり12億円程度を想定)
ですので、高起動できるから良いヘリ、とか任務の幅が広がるとは言えないと思う。
要求仕様を高度に満たしている方が、コスパの評価が適正になるのでは?
自衛隊の装備を、基地公開とかの際の「見世物」としてだけ評価するならそうかも。
でもそれは税金の無駄遣いじゃあないのかな?
陸自の国産高起動ヘリなら、OH-1「ニンジャ(オメガ)」でしょう。
宙返りやロールができるもんね。
でもUH-2もOH-1も真価はContour Flight, NOE(Nap of the earth)に、ぴたっと止まる空中静止だよー
高機動とか言うけど、UH-1Jのベースである一般モデルのベル212の双発バージョンが412で、UH-2はこれの最新モデル412EPIを陸自向けに改修したもので基本はUH-1Jと一緒。富士重工(現SUBARU)がEPIをリファインして少し性能向上させた。一般モデルは412EPXとのこと。
元々は、OH-1派生で汎用ヘリ開発予定が、談合など諸問題で白紙となり、旧式の412ベースとなっただけ。まぁ軽量小型のOH-1ベースで仕立てた場合、どこまで性能確保出来たか疑問なので、UH-1Jの装備品やインフラを使い回せるこちらの方が最終的には良かったかもしれないけどね。
ちなみにUH-1J並の1機12億円目指しましたが、さすがに双発化して同額は無理だったようで、実際は18~19.5億円と約20億円近くなってしまってます。
エンジン双発化したといっても、足し合わせた出力は1Jとほぼ同じくらい。大きいエンジン×1を小さいエンジン×2にしてるだけなので、エンジンパワーが上がったから高機動になった、というのは言い過ぎ。
パッと見の違いはローターが2枚から4枚になったことだけど、それに伴いハブがシーソー形式ではなくなったことが重要。それによって、機動性があがっている。あくまで1Jと比べれば。。。
1Jは205Bという民間機からの改造で、UH-2は412EPXという民間機からの改造。412シリーズは212からのバージョンアップ機。ルーツをたどれば205Bも212、412も同じ機体に行き着くので、構造は似たりよったりだけど、一つ言えるのはUH-2は決して1Jの改良機ではない。