スバル新型ヘリの高機動っぷりがスゴイ! UH-2「ハヤブサ」 UH-1Jと見た目ほぼ同じ 何が違う?
エンジンが2基になったメリットは?
ヘリコプターにとってローターは揚力や機体制御のキモとなる部分であり、その部分の改良は機体全体の性能に直結する重要なポイントといえるでしょう。しかし、単純にローターのブレードが増えることは、メリットだけでなくデメリットも生まれるそう。halt氏はその点に関しても次のように話してくれました。
「ローターブレード自体は回転する速度の二乗に比例して空気抵抗も増大します。抵抗が増えてもそれらブレードの回転数を下げることなく回し続けるにはエンジンのパワーが必要になってきます。UH-2ではそれを実現するために、エンジンを双発化したのでしょう。エンジンのパワーに余裕があると、回転数を低下させることなくローターを回すことが可能であり、姿勢変化のための揚力を生み出し続け、機体は小気味良く機動することが可能になります。また2基あるエンジンの出力をシンクロさせ、ローターに伝達するギアボックスを採用しているほか、増えたブレードを制御するためにUH-1と比べてローターマストが大きくなり形状も変わっているのが特徴です」。
UH-2とUH-1の外見上の一番の違いは、ローターブレードとその周辺のエンジンやローターマスト部分にあります。それら異なる部分が、機体性能にも影響を与えているというのは非常に面白いポイントといえるでしょう。
UH-2は機動性が良くなっただけではなく、飛行速度や最大積載量などもアップしており、既存のUH-1Jと比べて多用途ヘリコプターとしての能力があらゆる面で向上しています。そのため、UH-2の機数が増えることで、陸上自衛隊の活動も幅が広がることは間違いなさそうです。
【了】
UH-2の開発時、要求 wikiより
・高温・高標高領域での超低空飛行性能
・長距離洋上飛行時の安定性
・(UH-1H・Jと比較して)速度および航続距離性能の大幅な向上
・UH-1Jと同等以下の価格(1機当たり12億円程度を想定)
ですので、高起動できるから良いヘリ、とか任務の幅が広がるとは言えないと思う。
要求仕様を高度に満たしている方が、コスパの評価が適正になるのでは?
自衛隊の装備を、基地公開とかの際の「見世物」としてだけ評価するならそうかも。
でもそれは税金の無駄遣いじゃあないのかな?
陸自の国産高起動ヘリなら、OH-1「ニンジャ(オメガ)」でしょう。
宙返りやロールができるもんね。
でもUH-2もOH-1も真価はContour Flight, NOE(Nap of the earth)に、ぴたっと止まる空中静止だよー
高機動とか言うけど、UH-1Jのベースである一般モデルのベル212の双発バージョンが412で、UH-2はこれの最新モデル412EPIを陸自向けに改修したもので基本はUH-1Jと一緒。富士重工(現SUBARU)がEPIをリファインして少し性能向上させた。一般モデルは412EPXとのこと。
元々は、OH-1派生で汎用ヘリ開発予定が、談合など諸問題で白紙となり、旧式の412ベースとなっただけ。まぁ軽量小型のOH-1ベースで仕立てた場合、どこまで性能確保出来たか疑問なので、UH-1Jの装備品やインフラを使い回せるこちらの方が最終的には良かったかもしれないけどね。
ちなみにUH-1J並の1機12億円目指しましたが、さすがに双発化して同額は無理だったようで、実際は18~19.5億円と約20億円近くなってしまってます。
エンジン双発化したといっても、足し合わせた出力は1Jとほぼ同じくらい。大きいエンジン×1を小さいエンジン×2にしてるだけなので、エンジンパワーが上がったから高機動になった、というのは言い過ぎ。
パッと見の違いはローターが2枚から4枚になったことだけど、それに伴いハブがシーソー形式ではなくなったことが重要。それによって、機動性があがっている。あくまで1Jと比べれば。。。
1Jは205Bという民間機からの改造で、UH-2は412EPXという民間機からの改造。412シリーズは212からのバージョンアップ機。ルーツをたどれば205Bも212、412も同じ機体に行き着くので、構造は似たりよったりだけど、一つ言えるのはUH-2は決して1Jの改良機ではない。