「イージスシステム搭載艦」とは何か 2208億円の巨額予算は“建造費”じゃない 巨大化する構想

防衛省が「イージスシステム搭載艦」の整備費として2208億円を計上しました。これは建造費ではなく、エンジンや装備の取得費です。ミサイル防衛の要となる装備ですが、建造方針から2年を経て、“大風呂敷”になってきています。

やっぱり護りの装備も必要だ

 イージスシステム搭載艦は有事の際に真っ先に狙われる可能性が高く、日本に本格的な武力攻撃を試みる国家の航空機や潜水艦などには格好の標的となります。イージスシステム搭載艦が航空機や潜水艦などの攻撃から自らを護る能力のない艦になってしまった場合、イージスシステム搭載艦を護るための護衛艦が別に必要となります。

 イージス・アショアの導入は海上自衛隊の負担を軽減することを目的の一つとしていたわけですから、海上自衛隊が難色を示すのは当然だと筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は思います。

 このような背景からイージスシステム搭載艦は、イージスシステム搭載護衛艦と同等の対潜、対空、対艦戦闘能力が与えられることとなりました。

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最新鋭のイージスシステム搭載護衛艦「まや」(画像:海上自衛隊)。

 また、巡航ミサイルや極超音速兵器の終末段階での迎撃能力を持つSM-6ミサイルのほか、日本に侵攻してくる艦艇や上陸部隊の脅威の外側から対処する「スタンド・オフ・防衛能力」を構成する長射程対艦ミサイル「12式地対艦誘導弾能力向上型(海発型)」の運用能力の付与も決定しています。後者は12月23日に発表された国家安全保障戦略で、日本の防衛力を抜本的に強化するための重点整備項目の一つと定められたものです。

 なお、令和5年度予算案には「トマホーク」巡航ミサイルの取得費が計上されており、予算案の説明資料「我が国の防衛と予算(案)」には「イージス艦」に搭載するとの記述があります。防衛省は予算案の記者説明会で、トマホークはイージスシステム搭載護衛艦に搭載し、イージスシステム搭載艦に搭載する予定がないことを明らかにしています。

【イメージ図公開!】イージスシステム搭載艦の全貌(画像)

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コメント

5件のコメント

  1. 本記事1ページ目下から9行目あたりから「この時点で防衛省は、イージス・アショアで使用するAN/SPY-1(V)1レーダーなどを」と記載されていますが、これはAN/SPY-7(V)1レーダーの誤りではないですか?

    記事記載のAN/SPY-1(V)1レーダーは海上自衛隊のこんごう型、あたご型、まや型には採用されていますがイージスアショア用に発注済みであったのはAN/SPY-7(V)1レーダーであったように思うのですが。

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。

  2. イージスアショア搭載メガフロートを米軍と協働運用して竹島と尖閣諸島に配置すればいいと思います。

  3. 河野をクビにしても一回アショアでやり直すべき。どう頑張っても脆弱だし金と人材の無駄遣い。沈められてモスクワみたいにいいネタにされるのがオチ。

  4. ズムウォルトのように成功することを祈っています!

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