兵器が「ハマる」とは? ウクライナで重宝される独製旧式兵器と北朝鮮無人機侵入事件

「ところ変われば」という言葉を体現しているのが、ドイツ製対空自走砲「ゲパルト」でしょう。本国で陳腐化していた兵器が、ウクライナでは大いに重宝されています。それはおよそ「兵器」というものの本質に関わることでもあります。

なぜ「ゲパルト」はハマれたのか

 兵器に限らずですが、何かしら製品を手に入れるならより新型高性能なものを求めるのは、ごく一般的な動向でしょう。国の命運を委ねることにもなる兵器ともなれば、その傾向はより顕著になります。しかし兵器が有効に働くには、ただ高性能なだけでなく「必要な時に、必要な物が、必要な数だけ」という原則があります。

 旧式車で決して高性能とは言えない「ゲパルト」は、ウクライナ軍では高く評価されています。上記の原則にハマったからです。「ゲパルト」では対抗するのが難しいと思われるロシア軍有人機の活動は不活発で、そうしたなか現状で脅威となっている無人機や巡航ミサイルに一定の有効性を示しました。

Large 20230113 01
2022年12月3日投稿、「シャヘド136」の残骸脇に立ってウクライナの実情を訴えるゼレンスキー大統領(画像:ウクライナ大統領府)。

 機関砲弾は、対空ミサイルと比べれば安価でコスパに優れ、対外的な影響が最小という効果もあります。ウクライナ軍は長射程対空ミサイルも持っており、ロシアがウクライナ国内へ向けて使用する巡航ミサイルを標的とすることは可能なのですが、ロシアはその巡航ミサイルを、ウクライナの対空ミサイルが隣国ポーランドやベラルーシとの国境に向かって飛翔せざるを得ないような経路を突いて飛ばすなどしています。そして実際に、目標を撃ち漏らしたウクライナの対空ミサイルがそれら隣国へ落下する事件が起きています。

 しかし、射程の短い対空砲にそのような心配はいりません。「ゲパルト」は射程の短さも旧式化の要因でしたが、これがかえって有効に働いているのです。

【画像】散らばる薬莢 毎分550発! 射撃後の「ゲパルト」

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス