通勤形から大変貌 阪急「京とれいん 雅洛」 車内に枯山水の庭!? もはや“走る名所旧跡”
車内に庭園!? 各号車の凝りようとは
2号車は「冬」がテーマで、外装には竹をあしらっています。特筆すべきは車両中央部の「枯山水の庭」。列車の中に庭園があるのです。その向かいはL字型の畳が座席となっており、和の空間となっています。
こちらも座席は車端部と扉間とで全く異なります。どちらもロングシートですが、扉間の座席は畳の上に座布団が置かれたもので、日よけは雪見障子となっているなど、「凛とした京都の冬」を感じられる車両としてデザインされたそうです。ちなみに、向かい合う左右で背もたれが異なっており、独立したものと連結されたものがある凝りようです。
3号車は「春」がテーマで、外装の扇には桜があしらわれています。座席や円窓には「桜散らしの柄」がデザインされ、はんなりとした京都の春を感じる車両です。
座席配置は、車端部は座布団が置かれたロングシートですが、1・2号車とは異なり背もたれが連結されていて、座面は畳ではありません。
扉間は、京都の西山方面は窓向き座席。通路を隔てて1人向けのクロスシートですが、これは車両中心に向けて座席を配した集団見合い式です。座席間隔は新幹線グリーン車よりも広い1170mmで、とてもゆったりしています。
4号車のテーマは「夏」。外観の扇には葵があしらわれています。車両中央の円窓部分には、平安貴族に愛された杜若(かきつばた)が描かれており、京都の夏を感じる車両としてデザインされています。座席配置は3号車と同じです。
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