“第二の外環道” 構想ようやく日の目?「核都市広域幹線道路」その名が埼玉で浮上したワケ
一部できてる? 核都市広域幹線道路
核都市広域幹線道路は、神奈川、東京、埼玉、千葉の各都県の道路整備計画にも構想路線として位置付けられてはいたものの、これまでの議会答弁などでは首都高K7やS2も「核都市広域幹線道路のルートにも合致する」といった表現が用いられてきました。
千葉県でも現在、野田市から柏市にかけて国道16号を中心とする地域の混雑緩和を目的とした「千葉北西連絡道路」の事業化に向けた動きが進んでいますが、こちらも「核都市広域幹線道路の機能を兼ね備えた高規格道路」という位置付けになっています。
加えて関係都府県の知事らもここ数年、核都市広域幹線道路の実現に向けた国への要望活動などを行っており、全体の構想が意識されることが多くなっていました。そうしたなか、大宮国道事務所が「核都市広域幹線道路(埼玉新都心線~東北道付近)」と銘打ったのは、ひとつの象徴といえるのではないでしょうか。
前出した「千葉北西連絡道路」は、国道16号のバイパスという位置づけになっているのに対し、「埼玉新都心線~東北道付近」については、16号のバイパスなのか、東北道の枝線なのか、その位置づけもこれから決めていくそうです。「事業化の目標年次などはありません。課題と整備の影響を地元からの意見を踏まえて整理していきたい」(大宮国道事務所)とのこと。
以前の「埼玉県東西軸道路検討会」も、関越道から東埼玉道路(国道4号バイパス)エリアに至る埼玉南部の広域的な問題を取り扱っていました。大宮国道事務所は、「埼玉新都心線~東北道付近」のみならず、その前後区間の建設もいずれ考えていきたいといいます。
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