最強寒波&鳥衝突… 乱れる地方空港 「遅れを取り戻す」乗って分かったスタッフの奔走

10年に一度の“最強寒波”が日本列島を襲った2023年1月下旬、地方空港から羽田空港へ向かう便に実際に乗ることができました。そこでは、航空会社のスタッフが遅延を抑えるべく、取り組んでいました。

いよいよ出発…通常便とどう違った?

 そうして折り返し便としてジェット機運航の羽田行きの便に乗りました。出発後同便は、太平洋側へ出ると伊豆半島南端を過ぎて、やや進んだ後に左へ旋回し、そのまま三浦半島の東側をかすめるようにして、羽田空港の第1ターミナルと第3ターミナルのあいだにある、A滑走路へ着陸しました。

 筆者の経験上、この路線では大方、伊豆半島を過ぎて大島上空を通過後、房総半島を横切るルートが多かったと記憶しています。そのため、着陸後、客室乗務員に「遅れを取り戻そうとショートカット(近回り)をしたのですか」と尋ねました。そのとき初めて、地方空港への到着の遅れは、前便の羽田空港出発前、ほかの便でバードストライクがあったためと知りました。トラブルが重なると遅れは雪だるま式に増えていきますが、悪天候での運航でも円滑な地上の支援態勢を築いていたために、遅れは最小限で済んだのでしょう。

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筆者搭乗便の出発前に防氷液をかける様子(加賀幸雄撮影)。

 ショートカットについて、客室乗務員の答えは「前便での羽田離陸後、3分間は遅れを取り戻せると操縦士から伝えられましたが、折り返しの便で近回りをするとは聞いていません。着陸機が少なかったからできたのでしょうか」でした。

 筆者が興味深かったのは「3分間」という答えです。遅れを取り戻す時間を客室乗務員はきちんと把握していました。たとえ、わずかでも遅れを取り戻すことができるなら、乗客のいら立ちも少しは収まるでしょうし、乗客へのサービスの段取りを組み立てる目安になります。近回りも操縦士が機転を利かせたのかもしれません。

 降雪と寒さの下、福岡行きのプロペラ機、羽田行きのジェット機ともに、これ以上遅れさせないよう動いた地方空港の地上スタッフの働きも、遅れの拡大を防いだでしょう。悪条件下でも定時性を保つためには、彼ら・彼女らは日頃の業務の積み重ねも、大いに貢献しているでしょう。

【了】

【雪スゴすぎだろ!】「最強寒波」到来時の地方空港の展望デッキなど

Writer:

日本各地の名産や景勝に興味があり、気ままに目的地を決めて2泊3日程度の 小旅行を楽しんでいる。

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