高速SA・PA駐車場「有料化」? 増やしても増やしても足りない駐車マス 抜本解決なるか

駐車有料化には懸念も

 中間とりまとめでは、駐車マス不足の抜本的解決に向け、従来から一部で実施されていた「駐車マスの予約・有料化」の拡大が打ち出されています。

 混雑するエリアは、「短時間限定マス」などを整備したうえで、たとえば2時間以上の駐車を有料化、ただし“休息”が必要な長距離ドライバーは10時間まで無料にする、といった案が出されています。法的整理を行い、有料マスを順次導入し、「最終的には混雑する路線の休憩施設はすべて有料化」するとしています。とりわけ混雑する東名や新東名などは、そのようになるかもしれません。

 また、“休息”を目的に長時間駐車する大型車などの受け皿として、大型車専用SA・PAを整備する方針なども打ち出されました。

 予約制のPAはすでに実績もあります。2019年、東名の旧豊橋本線料金所跡に整備された豊橋PA(下り)です。当初は無料で、48社が利用していたそうです。しかし、2021年から有料実験に移行すると、予約・利用とも半分以下(全車平均)まで落ち込み、有料化後も利用を継続したのは3社にとどまっています。このため、「有料化の導入は非有料エリアへの転換等、利用の偏りに留意することが必要」とされています。

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東名下り線の豊橋PA。本線料金所の跡地へ予約制エリアとして開設された(画像:NEXCO中日本)。

 このほか、SA・PAや駐車マスの拡充手法にも具体的な対策が示されています。SA・PAの敷地に活用余地がない場合は、本線上の遊休バスストップや、豊橋PAのような本線料金所跡地を活用した駐車マスや、高速道路近傍の路外の土地を活用した整備も継続すべきとされています。さらに新たな手法として、「駐車マスの立体構造化」に取り組む方針も打ち出されました。

 日本高速道路保有・債務返済機構によると、今回の中間とりまとめは、現状の課題を踏まえてアイデア出しを行い、「あるべき姿の“フル”」を提示したものだといいます。各施策の実現性はこれから各社が検討するものの、「できることは少しでも早く」実現していく構えだと話しました。

【了】

【うそ!全部!?】SA・PA駐車場「有料化」のイメージ(画像)

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コメント

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5件のコメント

  1. 良いんじゃないかな。
    大型車スペースに止める普通車からも大型車料金を取る、とか
    ゼブラゾーンに止めるアルベルからは倍額取る、とか

  2. 底辺会社のトラック運転手は高速やらなんでも
    自腹、
    停める金まではらうとなれば
    運転手はいなくなる
    何でも金とりまくる奴らは
    これから運転手を減らすための
    政策をしてるのか?

  3. 法的に規制を受ける緑ナンバーは無償。法規制を受けない白ナンバートラックは有償で良いよ。
    ブラック運行が常態化してて緑ナンバーで営業できない自家用トラックは多いでしょうし、ナンバーの色が違っても事故ったら殺傷力は違いないんだから。
    ようやく白ナンバーに義務化されたのはアルコールチェックだけだしね。甘過ぎるよ。

    あと、トラック協会で本線から入れる緑ナンバートラック(4t以上)の駐車場を敷地外に用意するって手もある。トラック協会に加入していないトラックは有償にすればいい。入口でナンバー読み込んで判別すれば良いだけなんだし。
    旅客運送事業(高速バスなど)もトラック協会と駐車場を協業すれば安くできるでしょ。

    一般車からのクレームも減るし、逆に一般車が大型車両スペースを占領することも無い。
    後は法的に厳しい緑ナンバーは、本来はトラック協会が率先して連続運転防止の休憩施設を用意した方が良い。
    それに法律を国が強制するなら国も休憩施設の建設に補助金を出すべきでしょうよ。

    法律守れ、でも休憩スペースは無いって言うなら日本の物流は崩壊するよ。
    EV買え、でも充電施設はないって言うのと同じ。

  4. サービスエリアの駐車場増やすんだけじゃなくて荷受け側が駐車スペースを確保しないと解決しない問題だよな~( ̄▽ ̄;)

  5. 深夜割引辞めれば一気に解決
    ただし、輸送コストが爆上がりするので営業ナンバー限定で常時半額、大口割引なしにするればよいのでは?